2011年04月21日

はぐれ勇者の鬼畜美学

はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ) (HJ文庫) [文庫] / 上栖 綴人 (著); 卵の黄...
はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ) (HJ文庫) [文庫] / 上栖 綴人 (著); 卵の黄身 (イラスト); ホビージャパン (刊) bk1はこちら

異世界で魔王を倒したはぐれ勇者・暁月が、魔王の娘を連れて帰ってきた元の世界で再び始める強くてニューゲームなお話。

うん、これは面白かった。一度世界を救った主人公なので最初からめちゃくちゃ強い。けど、彼が倒そうとしている敵はそれ以上の強さを誇る世界でもトップクラスの最強の人間。これが二周目の世界か。例えるなら、一周目の最大レベル100まで到達してて大抵の敵は相手にもならないんだけど、ラスボスはさらに強くてレベル150とか200くらいいってそうな感じ。まだ本気を見せてはくれてないみたいだけど、すごく熱い展開になりそうでワクワクしてきます。

そしてはぐれ勇者の主人公・暁月がとても男らしくてかっこいいです。異世界からの旅立ちとなる序章でいきなり何人もの女性を泣かせてて、初っ端からさすがだと思わせてくれるわけですが、それだけじゃないんですよこの男。女性の涙を止めるために、自分から悪役を買ってでたりするところなんてヒールなキャラだけどすごくいい奴じゃないですか。自分を守って真の勇者は死んでしまった。その責任を人一倍背負い込み、自分を恨む人の気持ちに誰よりも共感し、また真の勇者は自分を守って死んだレオン一人だけであるという信念ゆえに勇者らしく高潔に振る舞うことを拒んだ偽悪の勇者。自らの欲望に忠実に振る舞うはぐれ勇者であことを自任しているけど、それすらも暁月らしいけじめのつけ方なんだよなあ。しかも、一度決めたからには、一生涯それを貫き通さねばならないとまで思いつめてなりきってるふしがあるんですよね。今や根っからそんなキャラになってるようにも見えるけど、冒頭から過去は明かされてるだけにそれが真の彼の性格だとはとても思えない。過酷な環境が暁月をここまで変えたんだろうなあ。変わらざるを得なかったとも言える。けどそうして生まれ変わったはぐれ勇者の行動原理たる鬼畜美学、男前じゃないですか。イラストの笑顔も実にワイルドで男らしくて、影を感じさせない爽やかさがとてもいい感じに光ってますね。

最初の異世界とも完全に縁が切れてるわけではなさそうで、暁月に想いを寄せるお姫様もちょっとだけ出番があったりして。このちょっとだけだからこそ伝わってくる想いの強さも好感が持てていいですね。

ともあれそんな感じで期待のシリーズです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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