2011年04月19日

あるいは現在進行形の黒歴史  ―殺戮天使が俺の嫁?―

あるいは現在進行形の黒歴史 ―殺戮天使が俺の嫁?― (GA文庫) [文庫] / あわむら 赤光...
あるいは現在進行形の黒歴史 ―殺戮天使が俺の嫁?― (GA文庫) [文庫] / あわむら 赤光 (著); refeia (イラスト); ソフトバンククリエイティブ (刊) bk1はこちら

中二病的な妄想癖にとらわれる妹の考えたキャラクターたちが現実に現われてしまった。同じく現れたキャラクターの一人である殺戮の天使マリシエルとともに彼女たちを元に戻すことになり――という感じのお話。

おう、なんともとことんおバカなノリの話ですね。妹の中二病的な妄想が全開で面白い。中二病的とは言っても自分の設定とかじゃなくて創作方面に発揮される妄想力なので、これっぽっちもイタくないしとっつきにくさはまるでなし。むしろその中二病要素こそがコメディ的なノリを作り出してますね。あとはそんな妹のことをうるさがり巻き込まれることを迷惑そうにしていながらもなんだかんだで付き合っちゃうあたり、主人公であり兄貴でもある英二がなかなかにいい奴だなと思えたのも大きいのでしょう。マリスたんとのラブコメもあり、クライマックスにて説教風にロザリンドを打ち負かすシーンでは程良く熱さもあり、受けの良い要素が適度に取り揃えられており、かつテンポよく読めるというまずまずの作品でした。

けど、クライマックスでロザリンドにぶつけた言葉たちって所詮は詭弁に過ぎないですよね。ロザリンドの動揺を引き出すことだけを目的としたものであり、実際中身なんてないわけですよ。その後、ロザリンド本人はあれで目が覚めたとか言ってますけど、もともと心の隅の方で気にしてたことがひとりでに呼び起されて勝手に自滅して勝手に悔い改めただけにしか見えないんですよね。そんな勝ち方をする英二は賢いというよりも小賢しいという言葉の方が合ってると思う。今回は敵がメンタル面で弱かったからそこを突いて勝ったという感じでしたけど、次はもう少しまともな勝ち方してくれますよね?

あと、どうでもいいことなんですが、楓子がラノベで学んだ美学などとのたまうところのラノベっていつ頃のものなんでしょう? ここ2,3年のものは私も少量ながら読んでるつもりですが、そんな少年マンガ的な熱い設定の作品なんて片手で足りてしまう程度にしか知らないんですけどね。私の知識が足りないだけなんでしょうか。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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