2011年03月24日

イスノキオーバーロード

イスノキオーバーロード (一迅社文庫) [文庫] / 貴島 吉志 (著); AKIRA (イラ...
イスノキオーバーロード (一迅社文庫) [文庫] / 貴島 吉志 (著); AKIRA (イラスト); 一迅社 (刊) bk1はこちら


剣士・スティロスは、双子の妹のユスハがメイドとして仕えるサングリア小王国の幼き姫・ヴェセルに仕えることとなった。詳しい説明を受けずに城にやってきたスティロスだが、どうやらヴェセルは何者かに命を狙われているようで――という感じのお話。

このロリコンどもめ。そんなことを言いたくなるくらいにユスハとスティロスがアレでした。二人ともヴェセルのことを大切に思ってるし、スティロスは異性としても意識しだしているようだけど、けど何をどう言い繕ってもロリコンですよ。こんな二人に囲まれてヴェセルが無事に成長していくことができるのやら。すでにユスハには散々もふもふと可愛がられているようですが、そのうちスティロスも我慢しきれなくなって押し倒してしまうんじゃないかと心配でなりません。アインアーゲンさん、誰かこの二人の頭が上がらなくなるような人も雇ってあげて!

両親を賊によって失いながらも、また自らもその命を狙われていながらも、民のことを慮り機密技術を管理していくさまは幼いとはとても思えない立派な姿。けれどもやっぱり年相応の女の子であるだけに、ときおり漏れでる苦悩の様子を見ているとアザレアはじめユスハやスティロス達が彼女を精一杯支えてあげたくなる気持ちもよくわかる。心折れてしまいそうだったときにアザレアと出会い、またユスハという親友を得、スティロスを信じて「イスノキの儀」を授けたことは、この上ない心の支えになったんだろうな。たぶん、もうこの子は大丈夫だろう。彼らの支えがあればうまくやっていけるのだろう。そう安心して本を閉じれる優しい読後感の物語でした。

それにしてもアザレアさんはかっこよかったな。スティロスよりも強く、ユスハよりも長くヴェセルに傅いていたことからメイドとしての腕も抜群。二人が自分の代わりにヴェセルを支えられるまでになったことに安心して二人にヴェセルを託して死地に赴く姿は、ああこの人にとってはどこまでもヴェセルのことが大切なんだなと思わされずにはいられなくて、そのどこまでも主のために尽くそうとする姿がすごくかっこよかったです。最初からヴェセルに使えるメイドだったわけではないのだけれど、でもユスハやスティロスの目を通して窺える姿は徹頭徹尾忠実にして有能なメイドだよな。最後は全部この人に持っていかれた印象。眩しいなぁ、この生き様は。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック