2011年03月21日

銀盤カレイドスコープ vol.5  ルーキー・プログラム:Candy candy all my rules

銀盤カレイドスコープ vol.5 ルーキー・プログラム:Candy candy all my ...
銀盤カレイドスコープ vol.5 ルーキー・プログラム:Candy candy all my rules (銀盤カレイドスコープ) (集英社スーパーダッシュ文庫) [文庫] / 海原 零 (著); 鈴平 ひろ (イラスト); 集英社 (刊) bk1はこちら

左足を捻挫してしまったタズサだが、大会直前を間近に控えていたわけでもなく、練習を控えて療養に務めていた。そんなときにイギリスからジュニアチャンピオンのキャンドル・アカデミアが来日する。彼女はアイドルとしても売り出し中で、またフィギュアの選手でありながら将来は女優になりたいと公言して関係者から煙たがられるなど、タズサに似ているところもあって――という感じのお話。

前回に引き続き、基本は競技よりもリンクサイドでのお話。タズサさん容赦ないのね。けどそこがシビアな勝負の世界に生きるタズサのかっこよさ。キャンディをとことんまで叩きのめす姿はどちらかというとヒールみたいでしたけど、敵の多いタズサらしいと言えなくもないですね。まあフィギュアを甘く見るような新人に優しく手を差し伸べるなんてことをしたらそれこそタズサらしくないんですけどね。フィギュアのこととなるといつでも誰に対してもシビアに冷徹に。そうあれるのは練習量に裏打ちされた確かな自信があるから。真剣に取り組んでるからこそここぞという時にビシッと決めれるのだし、だからこそ読み手としても惜しみない応援の声を送りたくなるんですよね。

キャンディがアイドルとしての活動を始めるきっかけは、あんな環境に置かれてのならと大目に見てあげたくもなるところですが、それにしたってリンク上でならそんな悩みを吹き飛ばしてしまうことも出来なかったのかな。他人の演技はほとんど見ないと言ってたし、なまじ才能もあっただけに、ヨーコに対する神尾来夢のような切磋琢磨する競争相手がいなかったんだろうか。なんにせよ、フィギュアスケーターとしては初めて壁にぶつかった彼女は、今後どうなってしまうんだろうなぁ。自力で這い上がれなければそれでおしまいの厳しい世界ですけど、一瞬とはいえタズサをひやりとさせられる実力の持ち主でもあるわけですし、強力なライバルとして返り咲いてくれると面白いところですけどですね。

キャンディにリアを引き合いに出されたタズサがついカッとなってしまったところなんかは、これまでは勝てっこないとタズサ本人も言っていただけに、おやっと思わされました。なんだかんだ言いながら心の底ではやっぱり勝ちたいと思ってるんですね。さすがは負けず嫌い。いつか本当に勝つ日が来てほしいと願ってやみません。

前の巻から始まったヨーコと秀悟の関係は今のところうまくいってるようでなによりですね。キャンディのアタックにコロッとやられてしまうかと思いきやヨーコ一筋を貫いた秀悟はさすが、今回出番は地味でしたけどなにげにいい奴ですよね。ファンであることと恋人であることをきっちり分けて考えられるというのは、中学生であることを思うと結構すごいことなんじゃないでしょうか。

という感じで、次回ではそろそろまた試合でのタズサの姿が見たいところ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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