2011年03月20日

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫) [文庫] / 石川 博品 (著); うき (...
耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫) [文庫] / 石川 博品 (著); うき (イラスト); エンターブレイン (刊) bk1はこちら
僕レイチ。今年から“八高”に入学する本地民(コネだけど)。植物でも愛でつつ妄想の中で暮らしていきたかったのに、クラスメイトは王国民流モラルハザードなヤツばっか! とくに何、この幼女? 耳刈? ネルリ? せっかくの高校生活、痛いのはイヤー!(耳だけに)しかもなんで僕が自治委員に任命されなきゃなんないワケ? 王国民との対立とかもうお腹いっぱい、ぼくは今日も勉強会(グループ交際)で忙しいんだってば――! 第10回えんため大賞優秀賞受賞作、ついに登場!!

うわー、こいつはぶっ飛んでやがる! あらすじからも意味不明なテンションが伝わってこようというものだけど、本文はこれに輪をかけて凄まじい。一応ストーリーもあってそれはそれで面白いんだけど、そんなことどうでもよく思えてしまうくらいに主人公レイチの一人称でのぶっ飛んだ語り口がこれでもかとばかりに自己主張しまくってて息つく暇を与えてくれない。あまりにも癖が強くて読み終わったときには他の作品を読み終わった時よりも強い疲労感に襲われるんだけど、それでも続きを読みたい、またこの一種異様なノリを楽しみたいと思わせる魔力がこの作品にはある。読む人をものすごく選びそうだけど、でも色んな人にこのやりたい放題なテンションの一人称語りを体感してもらいたいとも思う。真面目かと思えばふざけてて、冗談言ってるかと思えばマジだったりして、展開そのものを煙に巻くような語り口に戸惑ってしまうこともあるんだけど、それがまたたまらなく気持ちよかった。非常に中毒性の高い文章ですね。

これはほんとうにやばかった。文体そのものを楽しめてしまう作品ってあるものなんだな。ラノベというものに新たな楽しみを見つてしまった気がする。


posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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