2011年03月20日

死神姫の再婚

死神姫の再婚 (B’s‐LOG文庫) [文庫] / 小野上 明夜 (著); 岸田 メル (編集...
死神姫の再婚 (B’s‐LOG文庫) [文庫] / 小野上 明夜 (著); 岸田 メル (編集); 岸田 メル (イラスト); エンターブレイン (刊) bk1はこちら

没落貴族の娘であるアリシアは、嫁いだ相手の夫が結婚式の場で殺されてしまったことから「死神姫」と呼ばれて結婚相手が見つからなくなっていた。そんな彼女の二人目の夫となる相手が決まったのだが、そのお相手は暴君と恐れられる男で……? という感じのお話。

天然なアリシアさんが可愛いです。新しく夫となったカシュヴァーンは暴君とか言われてるし、カシュヴァーンの屋敷は装飾やらオブジェやら趣味の悪い見た目が思いっきりホラーハウスだし、カシュヴァーンの愛人を名乗るノーラからはいびられるしで散々な目にあってるんだけど、それでもくじけないとかそんな次元じゃなくて素直に新生活楽しんでるっていうのはどこか抜けてると言ってもいい。というより、怪談小説好き丸出しでカシュヴァーンの屋敷の内装に喜んでるところなど、変人の域に達していると言える。アリシアを牽制してカシュヴァーンの寵愛を独占しようと目論むノーラも、へこたれないどころか苦にも感じず溌溂としてる姿を見せられてたらばかばかしくなってもきますよね。おまけに、そんな意表を突くような言動で図らずもカシュヴァーン始め屋敷の使用人たちの信頼をも得てしまうものだから、これはもうアリシアの圧勝というか、勝負にすらなってないですね。ノーラさん形無し。しかもアリシアにとってはそんな女の戦いをしてるなんて意識は微塵もないんだもんな。

子供っぽい好奇心からずかずかとカシュヴァーンの心に土足で踏み込んでいくアリシアには時にハラハラさせられたりもしたんだけど、次第にそんなアリシアにも心を開いていくカシュヴァーンにはニヤニヤ。名家の令嬢との婚姻で自分の勢力基盤を強化することが当初の目的だったために手荒にあしらうこともできず・・・なんてやってたかと思えば、いつのまにかアリシアの頭をなでなでしてやるほど打ち解けた仲になってるんですから。なでなでいいよなでなで。さらにはラストではアリシアに嫉妬してもらいたいだなんて。ここに立派な?愛すべきバカ夫が誕生したわけですね。

しかしアリシアさん、初対面の時にカシュヴァーンは33歳くらいなんだろうなって地味に失礼なことを考えてますね。けど、実はアリシアとそこまで年の差はなかったということを意外に思ってしまうあたり、私も失礼な考えをしていたようで。いやでも、外見とか貫録すら漂う領主としての風格とか見てると、やっぱりそれなりに年いってると思いませんか? 思いませんか、そうですか、すいませんでした・・・。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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