2011年03月18日

プリンセスハーツ  麗しの仮面夫婦の巻

プリンセスハーツ―麗しの仮面夫婦の巻 (ルルル文庫) [文庫] / 高殿 円 (著); 香代乃...
プリンセスハーツ―麗しの仮面夫婦の巻 (ルルル文庫) [文庫] / 高殿 円 (著); 香代乃 (イラスト); 小学館 (刊) bk1はこちら
18歳で父を倒しアジェンセン公国の大公となったルシードは、かつて人質として子供時代を過ごしたパルメニア王国から、愛する美しい王女メリルローズを妃に迎えた。ところが、パルメニアがよこしたのは彼女そっくりの身代わりの少女ジルだった! しかし、ある事情からルシードはジルを大公妃とするのだが…!? 華やかなロ・アンジェリー城を舞台に、恋と野望の王宮ロマンのはじまりはじまり!

仮面夫婦ですか。その言葉を目にするのは初めてでしたがこれはいいもの。表面上は睦まじい夫婦を装いながら裏では互いの目的のためにお互い利用し合う一時的な協力関係とは、これはまたわくわくしてしまうような関係ですね。しかも愛し合ってなどないはずなんだけど、ルシードにとってジルは想い人によく似た容姿の女性。政治手腕では頭の上がらない状態で、いつもいいように扱われてるため嫌っているような素振りも見せるし事実好いてなどいないのだろうけど、ふとした拍子にメリルローズのことを思い起こしたりなどしてドキッとしてしまう様子などにニヤニヤしてしまいます。またジルの方でも少しずつルシードに心魅かれていて、ときおり思い通りにならない感情をもてあましたりしている様子など、こちらもたいへんほほえましい。つまりはまあ、この二人、結構似合いの夫婦なのではないかとも思えてしまうわけで。ルシードの目的は本物のメリルローズを手に入れることなんだけど、その目的が達成される前にジルといい仲になってしまうという展開も、またはそうして当初の目的自体がうやむやになってしまうことも、それはそれでありではないかと思えてしまったりも。

陰謀劇もなかなかのもの。今回の事件の真相が明らかになった時の驚きといったら、犯人が全く予想していなかった人物だっただけに並大抵のものじゃなかったです。ミステリーとか全く読まないんですけど、こういうところにミステリー要素の面白さってあるのかもしれませんね。しかしその後の対処を含めてけっこう政治的な判断を交えた処理をしたものですね。その辺り、ルシード・ジル・マティアスによる、時に面白おかしい会話とは対照的にも見えてまた別の意味での面白さも感じたり。

そんなこんなで。衰えたりとはいえ巨大な国土を有するパルメニア。ルシードらの率いるアジェンセンも一枚岩とはとても言いきれない様子であって。着々と手を打ってはいるようだけど、パルメニア側も警戒心は抱いているようであり。はてさて次はいったいどう転がっていくんでしょうね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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