2011年03月13日

戦場のエミリー  鉄球姫エミリー第四幕

戦場のエミリー 鉄球姫エミリー第四幕 (鉄球姫エミリーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫...
戦場のエミリー 鉄球姫エミリー第四幕 (鉄球姫エミリーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫) [文庫] / 八薙 玉造 (著); 瀬之本 久史 (イラスト); 集英社 (刊) bk1はこちら


シリーズ第4巻。ラゲーネン王国を惨劇が襲った。再び大切なものを失ったエミリーは絶望の淵に沈み、グレンもまた、その心を無力感にさいなまれる。しかし、残酷な現実は歩みを止めない。ヴェルンスト王国はその手をラゲーネン国内に着実に伸ばし、時を同じくして、半島派諸侯が王国に対し、反旗を翻す。王都に迫る驚異から大切なものを守るため、グレンは決意を胸に、過酷な戦場へと向かう。深い絶望と悲しみの中、一人取り残されたエミリーは、再び立ち上がることができるのか――という感じのお話。

く〜、この主従は泣かせてくれますね。死力を尽くし、絶体絶命の危機に陥ったグレンのもとに駆けつけるエミリー。もうかっこいいってものじゃありませんよ。神々しいばかりですよ。あれは惚れる。それにしても2巻でのグレンの活躍はあれほどまでにエミリーの心を打ちのめし、強く焼き付いていたんですね。わかっていたつもりではあったんですけど、大切なものを失うというトラウマにもなっている現実を再び突きつけれて失意のどん底にあった心を奮い立たせるきっかけにもなったところを見せつけられると、自分の認識ではまだまだ足りなかったんだなと思わずにはいられません。あの時のグレンの姿はエミリーの中で憧憬の念を抱かずにはいられないほど眩しいものだったのだろうな。今回のエミリー登場のタイミングはグレンにとってそれに劣らない頼もしさを感じさせるものだったと思います。その後の二人のやりとり見てても、すっかりお互いなくてはならない主従となってますね。この距離間、もう本当にたまりません。戦争はまだ終わってないけど、次はぜひとも息の合った主従の活躍を見せてほしいです。

それにしてもパーシー兄さん。なんてことをしてくれてんだこの人は・・・。いやまあ、確かにそれくらいのことしないとすぐに国の根幹を変えるなんてできないのかもしれないけど、やり方が革命家じみてますがな。色んな国のことを直接知ることができる外交官ならでの発想かもしれませんけど、政治家の取るべき手段ではないような。でも当時の一触即発な情勢を鑑みるとそっちの方がましという考えだったのかな。現状維持にせよ変革にせよ多少の混乱があるのは同じっぽいですし。より確実に未来がよくなる方にという現実的な考えだったのかもしれませんね。いずれにせよ、パーシーの行動の正否はグレンやエミリーたちの視点からのみ言えるものではないか。

それと、戦場でのグレンの意外なしぶとさに驚かされた自分がいます。それまで手合わせしたのがエミリーやライオネルといったすごく強い人たちばかりだったせいか、はっきり言って戦場で活躍できるほどの強さがあるとは全然思ってなかったんですよね。その場でどんどん強くなっていったってのもあるんでしょうけど、彼らとそれなりに戦えてたってことはけっこうな実力があったってことになるんですよね。いやお見逸れしました。

次回、いよいよ最終巻。どんな結末が待ち受けるのか。楽しみです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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