2011年03月10日

みにくいあひるの恋 3  ロボットは待ちくたびれた

みにくいあひるの恋 3 (MF文庫J) [文庫] / 日日日 (著); みことあけみ (イラス...
みにくいあひるの恋 3 (MF文庫J) [文庫] / 日日日 (著); みことあけみ (イラスト); メディアファクトリー (刊) bk1はこちら

シリーズ第3巻。あひるが「恋の病」に罹っていると知り、あひるから距離を置くことを決意した陀衣。以前のように妹の茜子と多くの時間を過ごすようになった。だが、あひるは陀衣のことを諦めきれず・・・。そんな中、茜子の所属する映研では過去に閏高校で起きた事件をもとにしたオリジナル映画の制作が始まった――という感じのお話。

うわー、ドロドロしてきた。もはや公式あらすじの「純粋で不器用な恋の物語」があらすじ詐欺みたいになってきましたよ。純粋で不器用だからこその愛憎関係なのかもしれませんけど。「兄妹」の仲を絶対のものと考える茜子さんと、「病」が治る見込みがないため今しかないと考えるあひるさん。二人の間で板挟み状態の陀衣きゅんはつらいな。まあ誰にでも優しくしようとするその優しさが招いた危険な三角関係ではあるのだけども。現状では陀衣の心はあひるさん寄りであるように見えるけど、それはあくまで茜子さんとの関係が幼い頃からのものであり、いまさら意識するほどのものではないからだし。でもそれはあくまで陀衣の心の中だけの考えであって、ここのところあひるさんに陀衣を取られっぱなしの茜子さんはやはり気が気じゃないですよね。自分のところに戻ってきたと思っても考えることはあひるさんのことばかりとなれば、そりゃあ不機嫌にもなるってものでしょう。しかもあひるさんは校内の有名人であるものだから周りはあひるさんに肩入れする人ばかりで味方は恋愛経験の乏しい吟ちゃんだけとなれば心細さも募ろうというもの。陀衣としては茜子さんのことを信じて放っておいてるんでしょうけど、茜子さんにしてみれば自分以外の女性に心が傾きつつあるのを遠くから眺めているしかない、その不安はいかばかりか。陀衣はその辺りのことに無神経すぎますね。そもそもが自分の恋愛感情についての認識に乏しいようにすら思えますし。とりあえずサイテーな野郎だと言っておきましょう。今回ついに茜子さんがキレたのはよくわかる。むしろ陀衣は刺されるべき。吟ちゃんじゃあこういうときの対処は無理だし、今の陀衣じゃ論外だし、ここは音忠がどう茜子さんの心をケアしてあげれるかにかかってきますかね。しかし、音忠は音忠で恋のバッドエンド確定組なだけにまた危険な香りがしなくもないですね。次に登場するときに人が変わったようになってなければいいんですけど。

とかなんとか考えてたらラストでまさかの展開ですよ。ええ!? アオイ先生それは・・・。この人そんなマッドな人だったのかよ。あひるさんタダじゃすまいんじゃないか? いやもう現時点で変なふうにいじくられちゃったみたいですけど、それにしたってこれは、うわぁ・・・。いきなり展開が黒いですよ。どう落とし所付けるんですかこれ? 映画の脚本について喋ってた茜子さんの「純愛とかハッピーエンドとかへどがでるよ〜」って言葉がピッタリな展開まっしぐらな予感がするんですけど。それでも「純粋で不器用な恋の物語」なんですよね? 信じていいんですよね?

それに付随して、今回新登場の「恋の病」の治療法『テーマパーク』。確かに、そういう方法でもいけることはいけますね。しかしこの作品にでてくる治療法はその発想はなかったっていうものばかり毎度驚かされますわ。ただ単に私が考えてないだけかもしれませんけど。他にもいくつかあるみたいなことをあとがきで書いてた気がするのでそれにも期待ですね。

いや、しかし次が最終巻でしたっけ。本当にどう締めくくられるんでしょう。ハッピーエンドの形が予想できなくて、恐いような、むしろ楽しみなような。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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