2011年03月04日

精恋三国志 T

精恋三国志〈1〉 (電撃文庫) [文庫] / 奈々愁 仁子 (著); 甘塩 コメコ (イラスト...
精恋三国志〈1〉 (電撃文庫) [文庫] / 奈々愁 仁子 (著); 甘塩 コメコ (イラスト); アスキーメディアワークス (刊) bk1はこちら

精霊たちが人の世に交わる三国志の時代。放浪中に不覚をとった趙雲は地神・玄武の養い子である優音に命を救われる。その後、命の恩人である玄武の頼みにより優音とともに公孫瓉のもとに六曜石の返還を求めに行くのだが、公孫瓉と出会えた時、おりしも界橋の戦いが始まろうとしていて――という感じのお話。

三国志の世界に精霊たちを登場させることでお伽噺としての雰囲気がしっかり出てる。それも英雄たちが登場する場面においても一貫してその雰囲気を保ててるのがいい。野郎だらけの暑苦しい世界というのが自分の中での三国志のイメージだしむしろそういうのが好きなんだけど、精霊という形で数少ない女性キャラを増やしてみるという、ライトノベル的には重要な改変も違和感なく盛り込めてて正直これには驚きました。武将の女性化以外にこんな方法もあったんだなぁ。というよりむしろ女性化は個人的に許せない派なのでこういうのどんどん増えてほしいなぁ。

でもあの趙雲がヘタレだったことには驚いた。あんまり俺TUEEEされるとこれまでの三国志モノと全然変わらないじゃんということになるんだろうけど、これまで抱いてきたイメージとのギャップに驚かされた。でも、男臭さを抑えてライトノベルの主人公っぽい人物像で描かれる趙雲というのも、これは面白いなぁ。前半は優音がいないとダメダメ過ぎてこんなので本当に大丈夫なのかと不安にならずにはいられなかったけど、愚直に玄武から頼まれたお使いを果たそうとする姿や戦場での活躍には既に蜀の忠臣となるあの趙雲の姿が垣間見えて、よく考えられてるんだなと感心したり。

初めのうちはあの猛将趙雲にしては弱すぎないかと思ったりもしましたが、乱世を憂えた精霊たちが優れた英雄たちに力を貸すという設定で納得。神器を扱えるようになって、それから初めて華々しく活躍できるんですね。となると、この続きがすごく気になる。優音と真のパートナーとなった趙雲がいかにして歴史にその名を残す活躍を見せることになるのか。三国志の知識も多少あやふやになってきてますけど、史上で趙雲が名を挙げるのってどこでしたっけ? 長坂坡あたり? もしかしてそれは張飛だった? まあいいや。いずれにせよこの巻の場面から数年間が空くはずなのでそこをどう埋めてくるのかも気になりますね。あんまりおっさんになっちゃうとちょい合わない人も出てきそうですし。私は別にかまわないんですけどね。

タイトルに1巻とある割になかなか続編の情報が出てきませんけど、幕末魔法士の2巻も1年ぶりに無事発売されたことですし、気長に待ってれば大丈夫ですよね?
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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