2011年03月01日

「G線上の魔王」


そのまま攻略順に
個人的な好き嫌いは、宇佐美END>水羽END>花音BADEND>水羽BADEND>椿姫BADEND=椿姫END>花音END、となるでしょうか。
まあこんなものはこの場の気分ですのでまた変動するかもしれませんが、花音BADEND以上はどれも気に入ってますし、その3つの順番はたぶん不動でしょう。
評価的には10点満点で10点。オススメオススメ。


■椿姫END

そんな簡単に価値観って変わるものなのかな? しかもその直前までは自分のような価値観に染まりつつある椿姫を見て自分は間違ってないんだという考えを深めてたのに。ちょっと唐突だったかなーと。

まあでもそんな椿姫のために体張れるまでになるところを見ると、本当にそこまで椿姫のことが大切な人になったんだなと感慨深いものもありましたね。もともと愛情に飢えてた京介だからこそ、椿姫一家の懐の深さというか底抜けの愛情には心動かされるものがあったんだろうな。権三との対決はまさに愛のための戦いって感じで、うん、まさしく男だったね。かっこよかった。ちょっと権三の側で譲歩したようにも見えたけど、正面からぶつかり乗り越えようとする姿に感じ入るものがありました。そうして掴み取った幸福なだけに、その後の生活の様子はつつましやかながらも一点の曇りもないように感じられましたね。借金のことにほとんど触れられなかったからかもしれませんけど。でもまあ幸せっていう雰囲気がこれでもかとばかりに伝わってくる生活でしたし、後味のよい終わり方でした。


■花音END

あれ、なんか想像してたのとちょっと違った? 怪物を打ち倒しその屍とまでいかないでも踏みつぶし乗り越えていくのだと思ってたら、脇をすり抜けていった感じ。母親という怪物を倒すのではなく味方に変え、父親という怪物を倒すのではなく壁という認識すら消え去ってしまった感じ。感動的ではあるのだけど、想像してたほどの派手さがなかったのは残念かも。

うーん、あの傲慢なまでの自信こそが花音に王者の風格を与えてたと思うんだけどな。そしてそんな花音こそがかっこいいと思ったんだけどな。確かに観客の目も意識できるようになってこそプロなんだろうけど。復活は果たしたものの、こじんまりとまとまってしまったみたいでなんだかな・・・。そこから再出発ってことなのかな。

でもそうすると、俺たちの戦いはこれからだみたいな終わり方だったのがすっきりしない。なによりBADEND見て叶えさせてあげたいと思った肝心な花音の夢はまだ叶ってないじゃん。憑き物は取れたしこれからの活躍は疑いないところなんだろうけど、それにしたってな・・・。余韻に浸れる要素がなかった。そこまでドラマチックにならなかったのはメインヒロインのルートじゃなかったからなのかな。なんにせよ、BADEND時ほど心に残るものはなかったかな。


■水羽END

水羽と付き合うことになるまでの流れなど、序盤は水羽が恋に恋するお嬢様なことも合ってとにもかくにも盛り上がりに欠けてつまらなかったんですけど、途中3年近く経過してからの展開がもう好き過ぎて。終わりよければすべて良しとはこのルートのことですね。きっかけはあんな冗談のようなものでしたけど、だからこそあの劇的なハッピーエンドには感無量になってしまいました。ラスト付近の盛り上がりがもう最高。

学園ラブコメではない。大人な関係のラブストーリー。輝かしいばかりじゃない、ときにつらいこともあるけど、それを二人で支え合いながら乗り切ろうとしてる様子がたまりませんでした。バカップルのようなアツアツぶりも初々しさももうないんだけど、お互いのことをよくわかってるからできる気遣いなんかがすごく心地よかったです。この分なら幸せになってほしいなんて想いを寄せる必要もなくて、うまくやっていけるんだろうと確信できてしまうほどでもありますね。


■宇佐美END

圧倒的な暴力を背景にした恐怖で人を縛る権三と、時田のさらに上を行く誘導的な話術でもって相手の欲望につけこみ心のままに動かす“魔王”。実際暴力では組織を有する権三には勝てないだろうから、挑むならそれ以外の方法でもって挑むしかないんだろうけど、両者の仲間の集め方・まとめ方にははっきり違いが出ていて面白い。“魔王”のやり方では離れていく仲間も比較的多くなるんだろうけど深く接する相手さえ選べば正体もばれにくい。権三に対抗できるだけの力を順調に築きつつあるみただし直接対決の時が楽しみだなーと思ってたら・・・。やられた。ミスリードにまんまと引っ掛かったようです。そうか別に総力戦なんてしなくてもよかったのか。最大の敵だと思っていただけにあっけないっちゃあっけないけど、権三一派だけでさえ相手にできないようじゃ“魔王”の計画は成功しないし、結局は前座的な扱いだったのかな。

“魔王”の執念は素晴らしかった。父を釈放させる、ただそれだけのために平和を謳歌する都市に地獄を現出させるその計画の壮大さ、そしてそれをやってのける異常性。心が震えてやまなかった。賛辞を贈るに値する。そこまでに彼を追い立てた悲劇には同情の余地もあるのかもしれないけどそんなことはどうでもいいです。ただただ彼の半生を懸けたその復讐への執念に呆然としたまま見入ってしまった。これは恐怖だろうか? 違う。これが歓喜だ。

そしてED後のこの展開が、反則だ。なにこれもう、京介・・・。これまで確かに悪いことはしてたけど、こんなところで、そんなことで警察の厄介になっちまうのかよ。愛する宇佐美の将来のためとはいえ、かつて仲のよかった者たちにまで徹底的に悪役として振る舞う姿はもう泣けた泣けた。ボロボロと。理不尽な展開が悔しくって、でも宇佐美への想いが眩しくって。ちくしょう、京介ホントいい野郎だぜ。ああそうか、これが園山組ナンバー2の堀部をも怖気づかせた男の覚悟か。くっそなんだこれ。本当にどこまでもおひとよしで、どこまでもバカな野郎じゃねえか。
なにもかも失ってしまったように思えたけど、最後に一つだけ残ったものはあった。京介、お前はもう一人ぼっちにはなれないんだよ。だから、またやり直せるだろう? もう二度と悲しませるんじゃねえぞ。

本当にいいお話だった。久々にエロゲをプレイするにあたって求めてたのは、一にはたまに欲しくなるラブコメ分の補給。これは椿姫ルートでもう十分果たせたようなものでしたけど、その他のルートでも期待通りに補給できました。二にはそれに付随して感動的なハッピーエンド。普段読むラノベの方では読むペースが遅いのもあってなかなかハッピーエンドって感じのお話を読めないものでしたが、これ水羽ルートで補給できました。その二つでそれなりに満足したので忘れかけてましたけど、三つ目にはこういう壮大で泣ける恋の結末も望んでたんですよね。恋人になるきっかけとかはその場の流れ的なものを受けてる気もしたんで微妙にも思えましたけど、あの生き地獄のような状況を切り抜けることで育まれた愛情、切っても切れないほど深く結びつけられた心。うん、十分に堪能させてもらいました。

posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。