2010年11月23日

観 ―KAN―

観―KAN (メディアワークス文庫) [文庫] / 永田 ガラ (著); アスキーメディアワー...
観―KAN (メディアワークス文庫) [文庫] / 永田 ガラ (著); アスキーメディアワークス (刊)
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室町時代の大和。天性の素質で人気者となった猿楽大夫の三郎(のちの観阿弥)は自分の一座を立て将軍・足利尊氏の前で舞いたいという野望を抱いて――という感じのお話。

いいなあ。まず野望があって、あとは勢いに任せてそこに辿り着くだけっていうこの計画性のなさ。天才ゆえの自信もあるんだろうけど、なにより若者だからこその圧倒的なエネルギー感が爽快。努力する姿ももう少し見たかった気もするけど、そんな苦労を感じさせないからこその天才なんだろうな。

舞台上での芸の美しさの伝わり方はイマイチだけど、ウダウダした気分を吹っ飛ばしてくれるパワーを感じました。

技芸は優れていながらも若いだけに海千山千の権力者に利用されて挫折を味合わされたとき、あやめや藤寿という助言なり叱咤なりを与えてくれる人がちょうどそばにいたというのはのちに偉業を為す男ならではの運の良さというか。荒法師の忍性にも愛されていたりと、猿楽の素質だけではなく援助してくれる人にも恵まれていたんだなぁ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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