2010年10月23日

ヴァンダル画廊街の奇跡


ヴァンダル画廊街の奇跡 (電撃文庫)

ヴァンダル画廊街の奇跡 (電撃文庫)

  • 作者: 美奈川 護
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 文庫


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統一された政府により、様々な芸術が規制を受け始めた世界。そんな世界の各地で封印されたはずの名画を描き出すアート・テロリスト、「ヴァンダル」。これは、彼らの起こす事件と彼らに関わった人たちの物語――という感じのお話。

連作短編形式で描き出される話の一つ一つが綺麗で、そこに出てくる名画もどんな絵だったっけと気になってくるお話でした。美術の資料集を横に広げながら読めば、かなり世界に浸れるんじゃないでしょうか。

とはいえ、名画を紹介するためのエピソードとしてはとても素敵なんだけど、じゃあ現存する名画である必要性があるのかというと疑問を感じます。既存の絵画だけでは必ずしも心に響かない人もいるんじゃないかなと。私自身も特に思い入れのある絵画があるわけでもなし、私の「心の中にある一枚の絵」というのは、ちょっと想像できないかな。そういう意味では現実味がないように思えてしまうところもあるけど、そういうものだと割り切ってしまえば気にせず楽しむことはできるのかも。

後半は作中オリジナルの絵画が中心になってその点もやや残念ではありましたが、それに関するエナの目的は果たせたはずなので、次の巻ではまた色んな絵画を心温まるエピソードともに紹介していってほしいです。

あと、イラストなんですけど、望月作さんのイラストはこの作品にはあまり合ってないんじゃないかなと感じました。キャラの表情が全体的に幼くて。例えば、2章のジゼルなんかは影のある女性だと思っていたのに挿絵だとあどけなささえ感じられて、なんだかなぁと。

posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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