2010年09月04日

伝説の勇者の伝説1  昼寝王国の野望


伝説の勇者の伝説〈1〉昼寝王国の野望 (富士見ファンタジア文庫)

伝説の勇者の伝説〈1〉昼寝王国の野望 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 鏡 貴也
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 文庫


bk1はこちら



「今日も眠いんだよ」
ローランド帝国王立特殊学院の生徒に求められるのは戦争の道具としての価値のみ。たが、その中にあってライナはただ惰眠を貪ることを望んでいた。
「俺がこの国の王になってやる」
そんなライナに興味を示すシオンは国を、ひいては国を動かす王や貴族たちを憎んでいた。
そんな二人がそれぞれのやり方で世界を変えていこうとする。これはその幕開けである――という感じのお話……だと思われます。


とても面白かったです。まだまだ序章という感じで動き出してみないとなんとも言えないところもありますが、ライナやシオンやフェリスなど一人ひとりのキャラクターが個性的で面白いのでこれから始まるであろうライナとフェリスの冒険のストーリーがとても楽しみです。キャラ同士の軽妙なやりとりも上手くて、ストーリーの展開とは直接関係ないような会話でももうちょっと続けてほしいなんて思ってしまうこともしばしば。

この1冊を通してライナのこれまでの悲惨な過去や、戦争で仲間を失ってしまう恐怖、それに伴う悲しみなど、そういうところがしっかり描かれていたので、最後に出てきたライナのレポートは心に響いてくるものがありますね。普段は面倒くさがりだけど、というよりも面倒くさがりだからこそでしょうか。シオンの燃え立つような野望を聞かされてもブレることがないというのがいいですね。自分だけではなく皆がのんびり平和に過ごせる世界を作り出そうというのも同じ面倒くさがりというところから端を発しているんだなと考えると、一本筋が通ってるキャラだなと思えてきます。昼寝王国など、一見やる気のなさそうなキャラですけど、読み終えてみるといい意味で騙されたと思わされるキャラですね。まあ基本はやっぱり面倒くさがりみたいですけど。

一方で、青臭い目標を掲げて見事にそれを成し遂げたシオンですけど、作中で二年間くらいの空白があるので、なにをどうやって王の位に着いたのかというのがイマイチよくわからないんですよね。なにやらルシルに大きな借りができてるっぽいですけど。それはそうと、終盤ではライナを強制的に旅立たせる所などはニヤニヤしますね。「俺の命令を聞かなきゃ死刑だ」と来ましたか。ヘタレを無理やりに…って、おいしいシチュエーションですな。それに半ば冗談だとあ思いますが、さっそく専制の王っぽい振舞いなので、国内の政治がどういうことになってるのかというのも気になるところですね。

エリス家兄妹のトンデモっぷりもなかなかにナイス。あの家にはまともな性格の持ち主はいないんですか。超絶級の強さを持ってるだけにノリで決められた指示も逆らえないっていうのがこわいですね。

という感じで、既刊の多いシリーズですが、ぼちぼち読んでいけたらなということで一つ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。