2010年09月04日

火の国、風の国物語9  黒王降臨


火の国、風の国物語9  黒王降臨 (富士見ファンタジア文庫)

火の国、風の国物語9 黒王降臨 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 師走 トオル
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2010/03/20
  • メディア: 文庫


bk1はこちら


アレスとの契約を破棄したパンドラは、フィリップと新たな契約を結んだ。フィリップはその力を存分に用いて己が野望を果たさんとする。一方のアレスはパンドラを失ったことによる恐怖から、情けないまでに身をやつしていた――という感じのお話。


ハイパーイライラタイムですね。前巻の衝撃のラストから終始急展開な内容でしたが、アレスが情けない姿を晒してる間にあれよあれよとクラウディア様までとられちゃって・・・。もうフラストレーションがたまるたまる。この巻単体で面白かったとは、ちょっと言いづらいですが、続刊でフィリップをコテンパンにしてくれればスカッとすること間違いなしな展開なので期待が高まります。

それにしてもアレスがあまりにも情けない。1巻からの無双の強さを知ってるだけにあの憔悴しきった姿は滑稽なくらいに映りますね。アレスのもとを去ったオルトスの気持ちもわからないではない。でも少年時代から頼りきっていた力となれば、それを持たなかった頃の感覚はそう簡単に思い出せるとは思えない。アレスの憔悴ぶりもそれほど不自然なことではないでしょう。しかし、あの無双の力と固い忠誠心からベールセールに尽力し続けてきたアレスであるからこそ、そんな凡人並みの反応を見て人並みなところもあるんだなと安心するよりも期待を裏切られたような落胆を感じてしまうのかもしれません。

一気に野望の階段を駆け上がっていったフィリップについてもちょっとガッカリした点が。いくら天下無双の力とパンドラの助言を手に入れたとはいえ、さすがに事の運び方が強引すぎやしませんか? 自分が一連の騒動の黒幕であることを隠す気がほとんど窺えないんですが・・・。王になることそのものが目的化しちゃってて、アレスが復活しなくても数カ月のうちに玉座から追われてしまいそうなパターンに思えます。アレスが将軍というよりも無双の騎士という感じだから強敵として現れるキャラも個人の武勇に優れたキャラ、ということになるんでしょうかね。まあなんにせよ、復活したアレスとの間で無双同士の夢の頂上決戦が繰り広げられそうなのはとても楽しみです。


という感じで、次の巻のサブタイトルは「英雄再起」というわけで、もうこれを見ただけで期待が高まってくるわけですが、アレスがどのようにして立ち直るのかという点が気になりますね。ラストで登場した少女がキーになるのでしょうか? なんにせよ読んでみてのお楽しみということで。


posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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