2010年07月30日

銀盤カレイドスコープvol.4  リトル・プログラム:Big sister but sister


銀盤カレイドスコープ vol.4 リトル・プログラム:Big sister but sister (集英社スーパーダッシュ文庫)

銀盤カレイドスコープ vol.4 リトル・プログラム:Big sister but sister (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: 海原 零
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: 文庫


bk1はこちら


今回の主人公はタズサの妹・桜野ヨーコ。将来有望なスケーターの一人だが、ライバルの神尾来夢との差は大きく、大会での優勝経験はなし。けれどもタズサの妹であるというだけで実力以上に注目されてしまいなんだかモヤモヤ。こんなことではいけないと焦りは募るものの――という感じのお話。


すごくよかった! スポーツモノとしてどこまでも王道。挫折して、立ち直って、一歩成長する。このひねりのない直球な展開がいいですね。これはオススメ。

タズサが世界でもトップクラスのスケーターなら、その妹であるヨーコも当然素晴らしい演技を見せてくれるはず、という期待を寄せられつつも思ったような演技ができなかい。そのことからくる無力感はどれほどのものだったか。なまじ注目されているだけにそのことが余計に重くのしかかっていたでしょうね。それだけに、最後にノーミスで自己ベストが出せたことは、結果的に優勝できなかったとはいえ、今後の心の支えになるのでしょう。

とはいえ、その結果以上に、タズサから「スケートが好き」という気持ちを思い出させてもらえたことの方が大きかったでしょうね。その気持ちがあるからこそ、どんなに辛いことも乗り切れる。どれだけプレッシャーを感じていても自分のするべきことに集中できる。やはり好きという気持ちに勝る動機はありませんね。もともと素質はあるだけに、この気持ちを忘れなければ今後十分来夢と肩を張っていくことができるのではないかと思います。ゆくゆくは本当に桜野姉妹でフィギュア界を制する日も来るのかも?そんなことを想像してみるのも楽しいですね。

自信がついて、スケートに対する情熱も取り戻せたヨーコが最後に告白にまで成功してしまうのはちょっとできすぎな感じもしますが、まあこれはタズサがそっち方面での進展が望めないだけにうまくいってほしいと思わずにはいられませんね。とはいえ、好きな人と付き合うことができる。これが実はタズサとヨーコの最大の違いなのかもしれませんね。数年後ならヨーコも同じ道を辿った可能性はなきにしもあらずですが。

さて、こんな感じで、次に来るのはタズサの話か、ヨーコの話か。王道なスポーツモノが楽しめるなら個人的にはどっちで来ても嬉しいところ。


posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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