2010年06月10日

竜と勇者と可愛げのない私


竜と勇者と可愛げのない私 (電撃文庫)

竜と勇者と可愛げのない私 (電撃文庫)

  • 作者: 志村 一矢
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 文庫


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アンジュは王宮魔術師として優れた実力を持ちながらも出自が平民であるという理由で不遇な立場にあった。鬱屈した日々を過ごす彼女だが、平民である彼女を引き立ててくれた恩人でもある人物からとある頼みを聞かされる。それは、英雄の家系に生まれながらも血を見るのが嫌いだという彼の弟・レックスとともに魔王メイ=ヘムを倒してもらいたいというものだった。
今ここに、へっぽこ勇者と根暗魔術師による魔王討伐の旅が幕を開ける――という感じのお話。


勇者の魔王討伐といえばファンタジーでは王道だけど、最近はそういう話もほとんど読んでなかったなということで読んでみました。

とはいえ、公式のあらすじでも微妙な書き方ですけど、魔王討伐の話って本気なんですよね?魔王討伐のための手順がすごく手間が掛かりそうなうえに、強敵っぽい魔王の娘も結構たくさんいるみたいですし、どう考えても戦力不足な気がするんですけど。アンジュやレックスたちが徐々に成長しつつ途中で仲間を増やしつつやっていけばまさに王道なんですけど、まともにやろうとしたらどれだけ長期シリーズ化するんでしょうね。

基本的にアンジュ視点のモノローグで話が進んでいくので、主人公はアンジュということになるのでしょうか。それはともかく、アンジュは最後までレックスのことをアホタレ呼ばわりのままなのかよと。途中見直してたシーンもあったんですけどね。まあレックス様と呼ぶよりは合ってるからいいか。自分を見下してきた奴らを見返してやりたいという気持ちは一行のリーダー格としては根暗すぎる気もするけど、それまでの境遇から考えるとアンジュらしいとも言えますね。

勇者のはずなのに完全にアンジュに引っ張られる形になってるレックスですけど、その気になればかなり強いのでもしかしたらこいつらならやれるのかもと思わせてくれるものはありますね。とはいえ、根っからアホタレ根性が染みついてるみたいなので当分はアンジュに尻をひっぱたいてもらう必要がありそう。それと、おばあちゃんっ子という設定が作中で貴重な萌えポイントであったということも記しておかねばなりますまい。最後のちょっといいシーンで「ばあちゃんみたい」なんていう言葉が出てきてしまうのは、レックスにとっては褒め言葉のつもりでもアンジュにしてみれば素直に喜べませんよね。ともあれそんなやりとりがちょっと微笑ましくもあったり。

印象としては話が進んでいくうちにどんどん面白くなってくるタイプなのでしょうか?この巻だけではまだ微妙かなという感じでしたけど、続きが出るようならそちらに期待という感じで一つ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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