2010年05月08日

氷結鏡界のエデン2  禁断水晶


氷結鏡界のエデン2  禁断水晶 (富士見ファンタジア文庫)

氷結鏡界のエデン2 禁断水晶 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 細音 啓
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2009/12/19
  • メディア: 文庫


bk1はこちら


護士候補生として天結宮(ソフィア)に再入宮したシェルティスだが、三年前とはシステムが変わっていることに戸惑いを隠せなかった。チームワークが重視される環境で、異質な存在であるシェルティスは浮いてしまうばかり。そんななか同じような状況の少女・モニカと知り合い、チームを組むようになる。そして、シェルティスのもとにとある任務が舞い込んでくるのだが――という感じのお話。


デビュー作から前の巻までと比べると裏で色々な陰謀が渦巻いてそうで、世界観の綺麗さはやや薄まってしまったようですね。『黄昏色の詠使い』に比べて軽いノリの展開も増えてますし、このあたりで作風を転換したのかなというか、別の方向性を探り出したのかなという印象を受けました。とはいえ前作は堅苦しすぎて再読するときにつらいところもあったので、これはこれでサクサク読めるのでいいのではないでしょうか。なにより面白さは変わってませんし。

主人公であるシェルティスとヒロインであるユミィとの間の切ない関係などは前作から引き続く細根さんの作品の魅力の一つですね。エルベルト共鳴が発生するのは強すぎる沁力と魔笛の間でのみ。この事実があれほどまでに残酷な意味を持つとは。この王道的な関係がたまらないです。心の底から応援したくなる二人ですね。春蕾が例外という可能性もありますけど、それはひとまず置いといて。巫女としてのユミィの苦しさを知って千年獅になるとはどういうことなのかについてより強く実感できるようになったことですし、ますますいい関係になってますね。とはいえ、この二人の気持ちが恋なのか、ということについては前作と同じく微妙なところがあるんですよね。幼馴染という間柄はその辺り微妙になってしまいがちなんでしょうけど、それがどう変わっていくのかというのが今後の楽しみの一つではありますね。

同じく前作から変わっていないなと思ったのは、都合がよすぎるくらいのキャラクターが2巻でデビューしていること。前作のエイダもそうでしたけど、痒い所に手が届く、というよりも痒くなる前にすでにそれを予測してスタンバイしてる感じでしょうか?巫女の苦しみについては他の方の感想にも見られるように、やはりシェルティスが自分一人で気づくべきことだったのではという気がします。とはいえユミィもシェルティスの前では気丈に振舞ってますし、ああでもしないと気付けなかったのかもしれませんけどね。シェルティスもユミィに対しては少なからずそうしてるところがありますし。全く、これだからこの二人は!(ニヤニヤ

前の巻の終わり方で心配だったエリエとユトですけど、今回も相変わらずだったのでなによりです。というよりなんで当たり前のように天結宮に遊びに来れてるんでしょうね?まあこの二人は重くなりがちな空気を軽くしてくれるので個人的には結構気に入ってるんですけど。どこにあったセリフか忘れてしまったんですけど、「いつものエリエで安心したよ!?」みたいな感じで、安心して読んでいられるキャラですね。

それと、一番気になったことですけど、シェルティスの素性がばれてないのはおかしいと思います。三年経っているとはいえ、若くして千年獅候補に上り詰めるまでに異例の存在であった人物がそんなにすぐに忘れ去られてしまうとはとても思えません。私はそういうのもありかと流してますけど、人によっては受け入れられないかも。


というところで感想はここまで。次の巻ももう出てましたっけ。読書ペースをアップさせたいところですね。


posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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