2010年05月02日

一天四海のマーガレット  80日間世界一周

世界一周旅行ってロマンを感じますよね。しかもそれが19世紀の世界となれば歴史好きな私はもうたまりません。というわけで読んでみた本作です。

一天四海のマーガレット 80日間世界一周 (一天四海のマーガレットシリーズ)

一天四海のマーガレット 80日間世界一周 (一天四海のマーガレットシリーズ)

  • 作者: 北沢 大輔
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/01/22
  • メディア: 文庫



時は19世紀。英国貴族エリオットは先祖が残した借金の催促に追われながらも家を再興させて幼馴染のシェリルと結婚する日を夢見、その第一歩として法曹学院の入学試験に合格していた。だが、ある日エリオットは爆弾魔と間違われて逮捕され、爵位まで剥奪されそうになってしまう。そんなとき、途方に暮れていたエリオットの前に東インド会社の社員が現れある取引を持ち出す。その取引の内容とは……。
ヴェルヌの名作『八十日間世界一周』をもとにした冒険活劇ここに開幕――という感じのお話。



設定がとても面白かったです。近代世界をくまなく旅行…というわけではないですけど、とにかくいろんな場所が出てきそうなのでわくわくします。世界史の地図などを手元に置きながら読んでみると一層楽しめるのではないでしょうか。近代世界史の知識があればそうだったなと頷けるところなどもあってとても楽しめそうです。

ただ、世界一周しようとしてるのにその壮大さをあまり感じられなかったのがやや残念でした。イギリスからヨーロッパ大陸を横切ってスエズ運河を越えてインドまで移動しているにもかかわらず舞台となる土地が変わったという印象をあまり受けられないというのは、これは非常に惜しかったです。細々と描きすぎると進行ペースが鈍ってしまうので仕方ないのかもしれませんが、その辺りのことはモチーフとされた『八十日間世界一周』を読んで感じとってもらいたいという意図があるのでしょうか?いずれにせよ、もっと面白くなれる要素を残したままになっているように思えます。

個人的に一番よかったのはエリオットとシェリルの関係。エリオットはシェリルと釣り合う男になろうと努力してたみたいだし、シェリルはシェリルで時にその努力を当然などと厳しい言葉を投げかけつつもそんなエリオットのことを常に応援していたりと、はたから見ててとても微笑ましかったです。旅立ち前の別れのシーンもとてもいい雰囲気で。旅先でシェリルからもらった宝石を見てシェリルのことを思い出すシーンなんてベタベタなんですけど、だからこそすごくいい感じでした。そんな二人だからこそ最終的には絶対に結ばれてほしいです。

『八十日間世界一周』を読んだことはないのでこの先の展開はよくはわからないのですが、海路を使って東南アジアから太平洋に出るのか。それとも陸路を使って清へと進むのか。とても楽しみですね。


という感じで感想終了。続きも早く読みたいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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