2010年04月25日

すべての愛がゆるされる島


すべての愛がゆるされる島 (メディアワークス文庫)

すべての愛がゆるされる島 (メディアワークス文庫)

  • 作者: 杉井 光
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2009/12/16
  • メディア: 文庫



 太平洋の真ん中、赤道直下に浮かぶ、名前のない小さな島。そこには教会があり、神父とわずかな島民が暮らし、訪れるどんな二人も祝福され、結婚式を挙げることができる。同性愛、近親愛、不倫愛、そこではあらゆる愛がゆるされる――その二人が、本当に愛し合っているかぎり。
 その島を訪れる、父親と娘。それから姉と弟。ある者は愛の存在証明のために。またあるものは不在証明のために。様々なものを見失って渇いた者たちの、いのちと時間がその場所で交錯する――。


公式のあらすじがとても上手かったのでそのまま転記。
作者が杉井光さんという時点でとても気になっていたのですが、このあらすじを見たら読まずにはいられませんでした。

で、実際読んでみると、今までに読んだ作品から感じてた杉井さんらしさとはかなり雰囲気が違うなーと。ライトノベルというにはドロドロした人間関係をテーマにしてて、初めはかなり面食らったのだけど、こういう物語を作り出すことのできる作家でもあったのかと新たな発見をしました。

とはいえ、話自体は読み慣れないタイプの話だったせいかいまいち盛り上がりに欠けたかなという印象。一応叙述トリックを使った話であったみたいなのですけど、最後の方で主題や展開が曖昧になっているように感じられて、結局どういう話だったのかというのが釈然としません。叙述トリック自体は上手かったのですけど、別に使わなくてもよかったんじゃないかと思わないでもないです。

愛の形については色んな人がいろんな意見を持っているのでしょうけど、私としては好きなものを好きといって何が悪いというストレートな恋愛観が好きなので、ああいう形もありでしょうというところですね。なので基本的にあの島に来るほどに思い詰めた人たちには好感が持てます。ただし事情を知らなければ軽蔑を込めた視線を向けることになるのでしょうけど。

個人的には直樹が一番よかったかなと。「先生」のことが忘れられない義姉に苛立ちながらも、土壇場になるとそれでもいいからと言える。その場しのぎや依存感情から出た言葉なのかもしれないけど、とっさにそういう言葉が出てくるあたり義姉への想いは偽りではないのかなと。そしてなにより、「先生」に嫉妬する姿にニヤニヤ。萌える男キャラというのは貴重ですね。本当にありがとうございます。


なんだかテンションがおかしくなってきたのでこのあたりで。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 03:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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