2010年04月20日

幻想譚グリモアリスU  千の獣が吼ゆるとも


幻想譚グリモアリスII  千の獣が吼ゆるとも (富士見ファンタジア文庫)

幻想譚グリモアリスII 千の獣が吼ゆるとも (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 海冬 レイジ
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2008/10/20
  • メディア: 文庫



冥府から追われる身となったアコニットを匿うことにした誓護だが、匿うだけでは足りないと考え更なる一手を打つことにした。その計画の手始めとしてアコニットは身を隠しながら留学生として誓護の学園に通うことになった。そんななか、冥府からの手強い追手がアコニットに迫る。また、裏では怪しげな人物が暗躍していた。この状況を打開する誓護の計画とは?――という感じのお話。


夜想譚シリーズからの路線変更に戸惑って読むのを止めていたこちらのシリーズですが、『機巧少女は傷つかない』が面白かったのでまた読んでみることにしました。

けど、やっぱり微妙。夜想譚時代の似非ミステリー風味(?)な話が好きだったので、そこから幻想譚の少年マンガ風のストーリーへの路線変更にはどうしても慣れることができません。もう一つ気に入っていた誓護のシスコンぶりも祈祝がほとんど登場しないせいでほとんど見られなくて、そのショックから抜けられないまま読み終わってしまいました。

気を取り直しまして。
バトルが単純な能力の強さ勝負ではなく知恵比べっぽかったのは夜想譚時代の名残でしょうか。一瞬のフェイクであるだけのものが多かったせいか派手さはありませんでしたが、洗練されれば今の路線でもかなり面白くなりそうな予感はしますね。とはいえ、バトル物で最後に物をいうのは強さだと思いますので、アイギスを持つとはいえそれほど運動能力が高いわけではない誓護がその点をどう埋めてくるのかというのは見ものですね。

それと、この巻で一気に大風呂敷を広げてきたのも見ものですね。今回オドラが戦力として加わったとはいえ、アコニットたち同様使える魔力は限られてしまうわけで。その上でどう冥府のグリモアリスたちと戦っていくつもりなのでしょうね。今はまだ不可能としか思えない誓護の計画をどう実現させるのか、これはかなり作者の力量が試される展開になるのではないでしょうか?

今回登場したオドラは、ああいうのを大胆にして慎重というのでしょうか。誓護が何か企んでいるのを見抜いたのはさすがですけど、色々とノリの軽いキャラなんだなという印象。「その方が、面白ぇー」からで誓護の計画に乗ってしまうところとか、ちょっと待てとツッコミたくなるところですけど、もっと真面目な奴が追手だったらどう懐柔するつもりだったんでしょう?

伊吹さんは伊吹さんで誓護にいいように使われてて可哀想。というより、何度も誓護を助けたり祈祝のお守もしたりして、むしろ苦労人という感じでしょうか。この人が本格参戦すればかなりな戦力になりそうだけど、背景事情などいろいろ謎が多いのでまだまだ先行き不透明なキャラですね。


ということで感想はここまで。続きは、他に面白そうな作品があればそちらを優先させる方向で。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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