2010年03月21日

彼女は戦争妖精 2


彼女は戦争妖精2 (ファミ通文庫)

彼女は戦争妖精2 (ファミ通文庫)

  • 作者: 嬉野 秋彦
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2008/12/26
  • メディア: 文庫



『花守の竜の叙情詩』でフルーツパンチさんのイラストが気に入ったので、絵師繋がりで1巻だけ読んで止まっていたこちらのシリーズ続きを読んでみることにしました。


この巻では、学園内のもう一人の“鞘の主(ロード)”大路常葉が登場。彼女は伊織に「早瀬先生を信用するな」と告げた。一方、町の付近で通り魔事件が頻発。それらは“鞘の主”とウォーライクによるものと思われて――という感じのお話。


強力なウォーライクが次々現れたり陰で動く怪しげな人たちが何かしているようだったりと内容的には色々詰め込まれていたけど、展開としてはまだゆったりしている印象。提示するだけにとどめている謎が多く、まだ評価が難しいです。個人的にはそろそろ話に勢いが欲しいところ。

色々詰め込んだ分もう少し掘り下げてほしかったと思えるところもありました。具体的に言うと、滝沢とグロリアーナについて。ほとんどグロリアーナの心情を察した常葉の台詞で触れられていただけでしたが、二人の会話を通して明かしてもらいたかったです。第三者の視点で語られてもなんだか味気なかったですね。それと、伊織が滝沢に勝つことができた理由についてもこの巻で説明してほしかったです。クリスが特別だからという説明だけではご都合主義かと思えてしまいます。

常葉は今回なんとかリリオーヌを失わずに済みましたが、滝沢との戦いで追った精神的なショックが今後に影響してくるのかというところが見どころになってくるでしょうか。結局自分の手で決着をつけることはできなかったので吹っ切れるきっかけは得られなかったように思えますし、意外に根深い問題になってしまうかも?

ケンジさんとまーちゃんのコンビは読んでて和みますね。健二のまーちゃんに対する過保護ぶりといい、まーちゃんがヤクザっぽい見た目の健二をいい人と言う様子といい、これまで登場した中で一番いいコンビなのかも。早瀬先生とエルクを相手にしてはさすがに敵わなかったみたいですけど、今後はどこまで成長していくのでしょうね。二人の掛け合いと合わせて期待できそうですね。

早瀬先生とエルクが過去どれだけのウォーライクを倒してきたのかというのも気になるところ。とはいえまだまだ上がいるみたいなので、そこから考えると、伊織とクリスのコンビはかなり弱い部類なのでしょうか。

イラストについては、花守の竜の叙情詩とはちょっと画風が違うような気もしますが、ストーリーの雰囲気が違うことから画風を使い分けているのでしょうか。こういう画風も悪くはないかなということで、この絵師さんはやはり注目できそうです。


という感じで感想終了。次の巻もそのうち読むと思います。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 19:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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