2010年03月16日

空の境界(中)


空の境界(中) (講談社文庫)

空の境界(中) (講談社文庫)

  • 作者: 奈須 きのこ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/12/14
  • メディア: 文庫



ようやく中巻も読んだので感想を。

この巻はページ数が多いわりに収録されているのは上巻より少なく2章だけ。4章は2年の昏睡状態から意識を取り戻したばかりの式の話。5章は孤高の魔術師・荒耶宗蓮が“根源の渦”を目指す話。


5章がすごくよかったです。特に魔術師同士の戦いのあたり。奈須きのこ作品はこれが初めてなのですが、以前から抱いていたイメージはこういう話だったよなと思わせる内容でした。前半で「魔法使い」ではなく「魔術師」であるということにこだわった説明をしていただけあって、作りこまれた設定の下で繰り広げられる戦いはとても読み応えがありました。これまでは式の魔眼にばかり焦点が当てられていましたが、それも数ある設定のうちの一つにすぎないんだなと感じさせられました。下巻でもこういう魔術師同士の戦いを期待したいですね。

今回登場した人物の中では荒耶がかっこよかったですね。ひたすら求道的な姿には憧憬の念を禁じえません。しかし、2年前に式が昏睡状態に陥ったことにも関わっていたようですが、その時のことがほとんど明かされなかったのは気になるところ。荒耶も今後すぐに再登場するということはなさそうですし明かすタイミングとしてこれ以上の時はなかったと思うのですが、それでも明かさなかったということは今後の展開にそれほど影響を与える事象ではなかったということなのでしょうか?そうはいっても識が死んだ理由がはっきりしないとどうしてもモヤモヤしてしまいます。もしかして、想像しろということなのでしょうか?

燕条の「本物と偽物」という論理もなかなかよかったですね。「本物」というのは天才のことなのかなと考えたりもしましたが、そう考えると、「本物」と入った世の中にどれほどいるのかというのは気になるところ。そして、結局「偽物」にとっての救いが描かれなかったのはこの作品がそういう物語ではないからなのでしょうね。とはいえ、荒耶に一矢報いることができたのは一つの燈明となりうるのかもしれませんね。

それに比べて幹也は今回どうもパッとしませんでしたね。式を助けに行こうとしたところまではよかったのですけど…。下巻に期待というところでしょうか。

それと、眼鏡をかけて丁寧な口調になった橙子さんかわいいです。これは、ギャップ萌え?それとも、メガネ萌え?


というわけで感想終了。下巻も気になるような、ならないような。最近は気分が安定しないので読むかどうかは未定ということで。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。