2010年03月03日

ぼくと彼女に降る夜  ザ・パーティー〜生贄をふるうモノ


ぼくと彼女に降る夜  ザ・パーティー~生贄をふるうモノ (富士見ファンタジア文庫)

ぼくと彼女に降る夜 ザ・パーティー~生贄をふるうモノ (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 八街 歩
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2008/11/20
  • メディア: 文庫



あまり続きを買う気になれないでいたのですが、先の方の巻の帯を見るに面白そうな展開になりそうだったので読んでみました。


あらすじとしては、新たな同居人ナナを加えて次の戦いに備えていたナイトとヨルだったが、<八祖の禍家>と<魔女猟人>から同時にナイトの命を狙う者が現れ――という感じの話です。


前半のやりとりは冗長とも感じましたが、バトルシーンになると一気に勢いが出てきますねこのシリーズは。少年マンガのような怒涛の勢い、熱さ。これは面白かったです。魔宴が謀略戦としての側面も持っているために裏でいろいろ隠されていることもあるみたいで、こちらの方のことも少しずつ明らかになってきて、ますます続きが楽しみになってきました。

ただし、気になるのは登場人物の強さがインフレしてきていること。最強はすでに倒したはずなのに、そんなナイトが真っ向からぶつかっても押されっぱなしになる敵が出てきてビックリしたというか唖然としたというか。これでは『最強』も本気を出さずにやられてしまったと考えなければ初期の設定が信用できなくなりそうです。しかしそう考えると、魔宴の優勝候補同士の戦いなのにどちらも本気を出さずに決着がついてしまっていたということになるんですけど…。うーん、このことはあまり深く考えない方がよさそうですね。

この巻はエリザベート編の中巻という位置付けのようで、話の進展は全体的に少なめだった印象。次で一気に動いてくれるのでしょう。ただエリザベートとの戦いとなると、どれだけ狂気をまき散らす戦いになるんでしょうね。前回の戦いはなかなかに続きを読む気を萎えさせてくれる描写だったので、次は覚悟して読むことにしたいです。
それと、4巻目でこのペースということを考えるとこのシリーズは結構長期化することになるのかもしれませんね。魔宴の参加者もまだ2人しか減ってませんし、八祖の勢力以外の登場人物も拡大中ですし。

キャラとしては、ナナが実に恐ろしい子でした。天然なのか狙ってるのかよくわからない言動でナイト=ロリコン説を浮上させたりなど、ラブコメ成分が増量しているのはこの子のおかげですね。本当にいいキャラしてます。ですが、最後に明かされたシーンを読むにナナにも秘密があるようで、そちらの意味でも恐ろしい子ですね。一体この子は何者なのでしょうか。謎が深まりますね。

それと、セバスもいいキャラでした。主人であるマイのことを敬っているようで時にそうでもない面を見せる漫才のような掛け合いは笑えました。とはいえ、細やかな配慮やマイがピンチなときに体を張る姿などはいかにも従者の鑑。結局本名がわからずじまいだったのが残念です。

エリザベートは色々規格外な人だったみたいですね。良い意味でも悪い意味でも。八祖の当主というのは魔乖術師としての強さを基準としているようには思えないのですが、それでもあそこまで一方的に殺せてしまうというのは凄まじい強さ。頭の方も相当切れるようですが、その上で狂気を持ち合わせているから始末が悪い。このキャラの現われるところ参上ありという感じですね。狂気に身をまかせながらも冷静な自分も忘れていないところなど、キョウシロウ以上の厄介さとも言えるでしょうか。

キョウシロウやナイトやヨルについてはパワーバランスの方ばかり気になってキャラの方まで頭が回らなかったので、今回の感想はここまでということで。覚悟を決めたら続きも読んでみたいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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