2010年02月28日

パラケルススの娘 1


パラケルススの娘〈1〉 (MF文庫J)

パラケルススの娘〈1〉 (MF文庫J)

  • 作者: 五代 ゆう
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 文庫



ロンドンを舞台にした魔術士の話ということで興味を持って読んでみました。


アメリカが徐々に国力をつけつつある1900年前後の大英帝国を背景に繰り広げられる魔術士の物語。主人公は魔術的な素養に乏しく修行のために渡英を命じられた跡部家の次期当主・遼太郎。魔術的な力を持っていませんが、稀代の魔術士・クリスティーナの従僕として魔術絡みの事件に関わります。果たして遼太郎の明日はどっちだ――という感じのお話。


最初に読んだ時はあまり面白いと感じなかったのですが、二度目に読んでいるときに自分が萌えに偏向した読み方をしていたことが原因だとわかりました。一般向けのファンタジーを読むようなつもりで読んでみれば、後半発奮した遼太郎の活躍などは夢中になって読んでしまうような魅力があります。このあたりは初版が5年前ということも関係あるのかもしれません。これまで読んできたラノベとは少し違う雰囲気を感じる作品でした。

とはいえ、あの結末はどうしても気に入りません。幼いとはいえ、シスネには自分のしでかしたことと向き合ってなにがしかの結論を出してもらいたかった。いずれ思い出すことになるのかもしれませんが、問題を先延ばしにする意味はあったのでしょうか。数巻掛かってもいいので、続きではその辺りのこともしっかり描いてあってほしいです。

一応の活躍は見せたものの、魔術的な素養に乏しい遼太郎が今後派手な活躍をできるかどうかというのは疑問。ですが、傍観者の立場に収まらずに自らも体を張って活躍するというのはこれまで読んできたラノベの中で初めて見るタイプの主人公なので、今後どう成長してくれるのか非常に楽しみなキャラではあります。

この巻ではキャラの登場に専念させたということで、それほど掘り下げられたキャラがいなかったのは少し残念。なにより女性キャラの中で一番焦点が当たっていたのが見た目で遼太郎と一番年齢が近そうに見えるレギーネではなくクリスティーナだったということには驚きました。それでも色々気になる謎を残しつつ幕引きとなっていたので、今後の展開が楽しみでもあります。


というわけで感想はここまで。だんだん面白くなっていくタイプの物語みたいなので続きも読んでみたいところですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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