2010年02月25日

花守の竜の叙情詩 2


花守の竜の叙情詩2 (富士見ファンタジア文庫)

花守の竜の叙情詩2 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 淡路 帆希
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2009/12/19
  • メディア: 文庫



1巻があまりにも綺麗に終わっていたのでまさか続編が出るとは思っていなかった2巻目。


あらすじとしては、いつか再開できる日が訪れることを信じて、アマポーラとエレンは農村で、テオバルトが銀竜として、懸命にその日を生き延びていた。だが、テオバルトには命の危機が、アマポーラには望まぬ婚姻の申し出が振りかかってきて……、という感じのお話。どこかで見かけた、「物語としては結末を迎えても、その後も彼らは生きていかなければならない」という感じの言葉がぴったり合うお話ではないでしょうか。


あそこからどう続けるのか不安で仕方ありませんでしたが、杞憂でした。今回も見事に泣かされました。なんて切ない恋物語。互いのことを想いながら辛い日々を乗り越える、そんな健気な二人(いや三人でしょうか?)だからこそ、幸せになってほしいのに…。運命とはままならないものですね。でも、次の最終巻ではきっと皆が幸せになれる結末を迎えてくれると信じてます。というよりこれでテオもポーラもエレンも幸せになれなかったら嘘だと叫びたいです。

テオバルトとの約束を信じて慣れない環境で精一杯生き抜くアマポーラの姿は、彼女の素性を知っているだけにそれだけでも涙を誘うものがありました。とはいえエレンの母として誇れるような人になりたいという健気な思いだけではあまりにも線が細い女性なので、美しいだけが取り柄という評判が立っていたことでもわかるとおり農村で生きるには向かない人なんですよね。誰にも頼らず生きていくためにはやはり『歌姫』くらいしかないのでしょう。ただ、テオバルトの記憶を失ってしまったことで、彼女が今後生きていく目的はエレンのみとなったのでしょうか。それはそれで寂しいところですね。まあそのあたりは続きでうまいこと締めてくれるのでしょう。そう信じるしかないです。

エレンのアマポーラとテオバルト想いなところは4歳児とは思えないくらいに健気で、こちらもいちいち涙を誘われるところがありました。今後もテオバルトのことを忘れてしまったアマポーラと接する中でいろいろもどかしく思うこともありそうですね。二人を想うあまり自分を抑え込むような子供であり、これまでほとんど自分の望みを口にしていない子でもあるからこそ、ラストではしっかり報われてほしいキャラではありますね。ここまで幼い子供だとどういう報われ方が一番幸せになれるのかいまいちピンとこないところではありますが。

アマポーラが最後にテオバルトに発した言葉は、テオバルトでなくとも胸に突き刺さるものがありましたね。テオバルトにはそれでもめげることなく、次の巻で全ての因縁に決着をつけて無事な姿で帰って来ることを期待したいです。

今回はイラストでも暗い表情や泣いているシーンのものが多かったような気がするので、次ではテオやポーラやエレンの心からの笑顔を描いたイラストも見たいところですね。


というわけで感想はここまで。次巻の発売が非常に待ち遠しいです。


posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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