2010年02月13日

レジンキャストミルク


レジンキャストミルク (電撃文庫)

レジンキャストミルク (電撃文庫)

  • 作者: 藤原 祐
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 文庫



蒼緋さんのMADを見て興味を持ったので読んでみました。


あらすじとしては、【全一(オールインワン)】城島硝子の【固定剤(リターダ)】である主人公・城島晶が<虚軸(キャスト)>と戦いながら、<虚軸>の生みの親にしてかつて彼の日常を破壊した【無限回廊(エターナルアイドル)】を待ち受ける話、という感じにでもなるのでしょうか。設定が複雑なので上手く説明できません。


ダークなストーリー展開がいいですね。電撃作品はあまり読みませんけど、読んでみると面白いものばかりなので侮れません。前半は閉塞感が漂う日常を見せつけられて息が詰まりそうになりましたけど、後半では憎悪や狂気などの黒い感情が溢れてきてゾクリとさせられました。じわじわとくるのでやや盛り上がりに欠けるかなとも思いましたが、続きでもダークな展開を見せつけてくれるのではないかと期待してしまいますね。
あとがきでこれよりも暗かったと書かれている前作の方も気になってきました。

主人公の人物像はちょっと理解しづらかったでしょうか。おそらく行動の理由がその場ではなく後になってから説明されることが多かったからでしょう。そのため彼が偽悪家なのか本当の悪役キャラなのかいまいち判断に困ったり。この辺りがやや盛り上がりに欠けると思えた理由なのかもしれません。

硝子のような感情の乏しいヒロインというのもなかなかいいなと思いましたが、主人公のことをマスターと呼ぶヒロインに新たな可能性を見出しかけたのはここだけの秘密です。最凶の害悪で最低の罪悪で最悪の災厄な存在としての性能は今回片鱗しか見せつけていないわけですが、なかなかに狂った用途だったのでどこまでの可能性(危険性?)を秘めているのかというのも気になります。

そこをいくと【壊れた万華鏡(ディレイドカレイド)】舞鶴密の方がまだ人間的でわかりやすかったように思います。とはいっても、バトル時の狂気は一般人とはかけ離れた感情ですが。一つ気になったのは【壊れた万華鏡】の能力。髪を武器とするのは何かしらの能力にでも理由を求めないと通常ありえないと思うのですけど、その辺りの説明がなかったのが引っ掛かりました。


という感じでひとつ。名前だけで姿を見せていない<虚軸>もいるので、その辺りが今後話にどう絡んでくるのかというのも気なりますね。続きも是非読んでみたいです。


それにしても、電撃文庫はあらすじを裏表紙に載せない装丁を続けることで損をしていると思うのですけど、どうなのでしょう?個人的にはこれが原因で電撃作品を買い控えてしまうことが多いのですけど。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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