2010年02月11日

銀盤カレイドスコープ vol.3  ペア・プログラム:So shy too-too princess


銀盤カレイドスコープ〈vol.3〉ペア・プログラム:So shy too‐too princess (集英社スーパーダッシュ文庫)

銀盤カレイドスコープ〈vol.3〉ペア・プログラム:So shy too‐too princess (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: 海原 零
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 文庫



「薔薇色にチェリースカ」が気に入ったので海原零さんの次回作が出るまでの間過去作を読んで待つことにしようということで、以前読みかけていたこのシリーズの続きを読んでみることにしようと思い立ちました。


2巻を読んだのが結構前のことだったので話を忘れかけてますが、トリノで一皮むけて一躍トップクラスのスケーターとなった桜野タズサ、という感じだったと記憶しています。そんなタズサが今回挑むのは、なんと「ペア」。いつもの突発性タズサ症候群とはいえ、氷上に不可能なしと言われるタズサなら難なくこなせるはず……と思いきや?――という感じのお話。


こういうスポーツモノが読みたかったんですよと言いたくなるくらいに清々しい話でした。少年マンガにありがちなチートな技など登場せず、かといって一昔前のような根性論一辺倒でもなく、リンク脇での確執や友情なども描きつつも基本は努力して結果を出す話。チートに嫌気が差してスポーツモノは避けてたんですけど、案外探せば他にもいいものが見つかるのかもしれませんね。

フィギュア自体はほとんど見たことがないので技の名前とかは全然わからなかったのですが、演技の意味するところがしっかり書かれているので初心者でもしっかり理解できるように書いてあるのもまたいいです。演技中の描写を見ていて、案外フィギュアとMADは似たようなところがあるのかも、なんてことを思ってフィギュアに興味を持ちだしたり。

タズサは今回も相変わらずでしたね。孤高のプリンセスにとって、というよりも男慣れしてないことがペアの最大の障害になったりというのは意外な一面だったかも。とはいえ、最後には表彰台も狙えるほどにこなしてしまうところがタズサのタズサたる所以でしょうか。バッシングや怪我などの不運に見舞われながらも、本番できっちり結果を残してぼろくそにけなしてきた相手を見返すという展開は読んでてとても気持ちよかったです。
オスカーに抱いた淡い恋心の描写などはとても自然でついつい応援したくなってしまうくらいでしたが、「汝、生身の男に恋をするべからず」という訓戒は彼女にとってとてもショックな記憶として胸に刻まれることになるのでしょう。最後のシーンでもの寂しそうにしている姿はとても辛そうでした。でも、よく考えればタズサに釣り合いそうな男と言われてもイメージが浮かばないんですよね。この先も恋人なんてできないんだろうなという予想は少し残念ではありますが、氷上で自信たっぷりに演技しているときこそが一番輝いている瞬間なので、次の巻ではそんな思いを振り切って、今度は再びシングルで華麗に活躍する姿を見せてほしいものです。


と、こんな感じで感想終了。次の巻もすぐにでも読みたいところですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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