2010年02月06日

殺×愛 5  ―きるらぶ FIVE―


殺×愛5―きるらぶFIVE (富士見ファンタジア文庫)

殺×愛5―きるらぶFIVE (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 風見 周
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 文庫



「ねえ、サクヤ――。
僕たちの関係を、そろそろ次の段階に進めないか――?」

そんなわけでシリーズ第6巻。
このシリーズはもう完結してしまっているせいかなかなか本屋で見つからず、方々捜し回ってようやく見つけることができました。


あらすじとしては、前の巻でサクヤに芽生えかけた恋心を掻き消すために、二人の関係をただお互い利用し合うだけの契約という形に戻そうとしたヒソカ。だが、その行動によってサクヤの心は壊れてしまう。高天原先輩に殴り倒されてようやく自らの過ちに気付いたヒソカだが……、という感じのお話。


いい感じに鬱ってきました。
前の巻でひたすらラブコメっぽかった反動か一気に重くなってビックリ。もともとこういう要素を含んだ作品でしたけど、その辺りを容赦なく展開させる作者はさすがですね。あとがきによると今後はもっと厳しい選択を迫られることになるということですので、期待せざるをえません。

ヒソカはもともと非常に徹しきることのできない人でしたけど、今回はそれが裏目に出たカタチに。サクヤが精神的に参ってしまったのも最後の最後で逃げてしまったことが原因ですし。その後でようやくサクヤのことを好きになってしまっていることに気付いてサクヤを元気づけようとあれこれする姿も不器用というかどっちつかずというか。前々からわかってはいましたが、悪役には向かない人なんですよね。高天原先輩に殴り倒されてようやく“あの人”以外の人に恋をしてもいいんだと気づけたわけだけど、遅すぎるということはないはずなので精一杯誰かと恋をしてもらいたいです。とりあえず今のところの相手は来夏でしょうか。ただ、来夏と、となると今後の難題はやはりヒソカがオメガであると知らないこと。いつまでも先送りにすることはできない問題ですが、妹の微の時のこともあるだけに慎重にならざるを得ないでしょう。厳しい選択というのはもしかしてこの辺りのことになるのでしょうか?そういえば、“あの人”も実はまだ生きているようなので彼女が二人の前に現れて…、なんていう展開もあるのかもしれませんね。
いずれにせよ、失意に打ちのめされたヒソカがやけにならずにいっしょうけんめい恋をすることができるのか、というのが次の巻で気になるところですね。アルファの送りこんだ天使によって街が破壊され、にゃみちゃんも失ったヒソカ。戦力の大半を失ってしまったことで街を守ることはかなり難しくなったと思いますが、その状態でどう卒業式の日まで乗り切っていくのか。とにかく色々気になって仕方ないです。

それと高天原先輩。「愛は世界を救わない」というのはこれまでの言動を見てきて衝撃の一言でしたが、その後の台詞を見ているうちにこの人はセカイ系の恋愛原理主義者なんだなと思えてきました。まあ終末を迎えつつある世界には実に相応しい人なのではないでしょうか。最終的にこの人もかなりの重傷を負ってましたが、先輩が病院のベッドで寝ている姿はヒソカの言う通り、らしくなくて、痛々しかったです。恋に不器用なヒソカの背中を押してやるキャラとして今後も登場し続けてほしい人ではありますが、あまり傷ついた姿は見たくないところ。そういう描写もあってこその鬱展開だとは思いますが


と、今回の感想はこんな感じで。最終巻まではもうそろえてあるので一気に読みたいところですが、一冊一冊感想を書いていきたいのでとりあえず6だけでもすぐに読みたいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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