2010年01月21日

魔王城一限目


魔王城一限目 (ファミ通文庫)

魔王城一限目 (ファミ通文庫)

  • 作者: 田口 仙年堂
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2008/11/29
  • メディア: 文庫



この作品はこのライトノベルがすごい!2010中での紹介を見て興味を持ちました。このラノ協力者の方の紹介はとても上手かったです。いつかああいう紹介文が書けるようになりたいですね。


司令官に逆らい左遷されたエイゴ。飛ばされた先はなんと、歩く災厄と恐れられる「魔人」たちの学校だった。怖がりながらも少しずつ彼らと心を通わせていくが、そんななか軍によって非情な作戦が計画される――。


前半でのエイゴとバズが魔人の子供たちと心を通わせていく部分の描写が非常に丁寧で、そのため後半で彼らのことを守りたいという思いで動きだすまでのエイゴの心情の変化がとても自然です。感情移入がとてもしやすいです。高校生ぐらいの年齢の登場人物がいないので個人的に合わないのではないかと不安な気持ちで読み始めましたが、そんな心配はまったくの杞憂でした。

子供たちのイタズラにムキになったり時に一緒にバズをからかったりするエイゴの姿は外見と相まって子供みたいに見えることも。いえ、彼らの先生として彼らのことを守ってやろうと考える姿はさながら彼らの兄貴分というところでしょうか。そのように体当たりで子供たちに接するエイゴだからこそ子供たちも心を開くことができたのでしょう。

子供たちもイラストどおり可愛くて素直な子供たちばかりで、そんな彼らの学校での様子は非常にほのぼのとしていていいですね。だからこそ残酷な現実がより一層冴えるのですが。

世間に魔人を受け入れる下地がない以上、子供たちの未来に明るい展望を描くことはまだできませんが、そのために戦うことも厭わないとするエイゴの姿を見ていると応援したいという気持ちになってきます。この続きではどんな難題が彼らを待ち受けるのか。気になりますね。

ですが、続きを読むのは少し後のことになりそうです。ストーリーはよかったのですけど、これはというキャラがいなかったので。とりあえず他によさそうなシリーズがあればそちらを優先させる感じで。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック