2010年01月06日

火目の巫女 巻ノ二


火目の巫女〈巻ノ2〉 (電撃文庫)

火目の巫女〈巻ノ2〉 (電撃文庫)

  • 作者: 杉井 光
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 文庫



1巻の暗い展開が気に入ったので2巻も読んでみました。

相変わらずこのシリーズは救いが見えません。1巻で化生を倒す火目の力もまた化生に由来するものであるということはわかっていたのですが、この巻では次の巻で最初の火目の話が語られるということ以外で深いところの設定については特に進展なし。化生は名を与えられて初めて化生となるというのは新事実でしたが、これだけではまだこの話の終わり方というのは見えてきません。続きマダーという話を友人から聞いているのでやはりこのまま3巻でも終わりの形が見えないのでしょうか?呼んだ人はそのあたりのことも知っているのでしょうが、読んでいないわたしとしては次の3巻で少しでも終わりに近づくことを期待することにします。


話としては1巻から一年ほど経っていて、1巻の火摺り巡りのときに登場した茜が御明かしとなっていたりするのですが、伊月は火護衆《と》組みの所属としてやってることは1巻の頃とほとんど変わらず。一度に大きく変わられては戸惑ってしまうところですが、一度目の時子との戦いで八陣の一の鉾をつける道筋が見えず取り逃がしてしまうシーンなどは1巻からあまり成長していないなと思ってしまいました。そういううまくいかずにもがく姿というのも好きだったので、読みながら作者わかってるな〜なんて思いました。常盤を犠牲にしてしまったことに対する罪悪感というか、そのことによって負った心の傷からか茜に対しても時々顔を合わせづらく感じているようですが、これは今の火目のシステムが続く限りなくならないものとして、おそらく一生悔やみ続けることになるのでしょうね。次の巻でもそれを乗り越えようともがき続けてほしいです。

佳乃もこの巻の初めでは死にたがっていたのが、双葉の裏のない献身や目の前で自分に死んでほしくないという伊月の思いに触れるなかで最後には再び弓を取る覚悟を決めたりと、やっぱりこのキャラも主要なキャラクターの一人なんだな〜と思わせる展開でした。同期から火目が出た後でも化生と戦い続ける御明かしはこれで史上二人目となるのでしょうが、こういう異例の事態が多いのはラノベなどではお約束なのでしょうね。

豊日の死にたがりは同じような状況にない(と言うよりもなれるはずがない)人間に推し量ることはできない感情なので、それに対して自分の命を粗末にするなと言う伊月に激しく同意したところです。次の巻で語られるようですが、このキャラは色んなことを隠しているのでそれがどれほど明かされるのか楽しみです。ムベヒのことも気になりますし。


イラストは、1巻のときも書きましたが、ダークな世界観の中で時折挟まれるかわいらしい画が妙に和みます。このイラストのおかげで暗いばかりのこの話も楽しんで読めているのかもしれません。


そんな感じで今回の感想は終了。ようやく感想が書けたのでそのうち3巻も買って読みたいと思います。
しかし、この本読んだの去年の10月21日か〜。道理で話をほとんど覚えてなかったわけですね。MAD作ってる間に感想溜め込みすぎましたね、これは。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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