2009年10月23日

剣の女王と烙印の仔 T


剣の女王と烙印の仔〈1〉 (MF文庫J)

剣の女王と烙印の仔〈1〉 (MF文庫J)

  • 作者: 杉井 光
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 文庫



この作品は初めて見かけたときから気になってはいたのですが、表紙のイラストがあまり好みではなかったので後回しにしていました。ですが、主人公がかっこいい作品をと探しているときに期待できそうだと思ったので選んでみました。


読んでみたところ、ヒロインのミネルヴァがとてもよかったです。王女だし、ロングだし、運命に立ち向かおうと苦闘しているし、戦場では圧倒的な強さで敵を打ち倒すしと、これでもかというほどにわたしの好みを突いてくるキャラです。これまで読んだラノベの中でもっともわたしの理想に近いヒロインと言っても過言ではないでしょう。その他、フランチェスカのキャラもかなり好みでしたし、このシリーズはキャラ買いでいけそうな気がします。主人公のクリスは期待していた程かっこよくはなかったのですが、まだかっこよくなれる余地は十分に残っているので引き続きそちらの方にも期待していきたいです。


ストーリーとしては戦記物なので、戦記好きなわたしとしてはこちらの点からも期待できそうです。フランチェスカや近衛の面々の能力が目立ちまくっているせいか戦記にしては登場人物が少ないようにも感じましたが、フランチェスカの用兵やその中での近衛の活躍の描写が痛快なのでほとんど気にならずに読めました。これまで読んだ杉井光さんの作品である『さよならピアノソナタ』や『火目の巫女』とは違ってこの作品は心情表現よりも戦争の見せ方が優れているように思いました。魅せる戦争と言うのでしょうか、いかにもエンターテインメント風な印象を受けましたが、ラノベとしては読者を惹きつけるとてもうまい描き方だと思いました。

この巻では敵を一人倒しはしましたが、ミネルヴァやフランチェスカの目的達成には程遠いですし、この物語の核となる部分に関わっていそうなクリスの出生についても伏線が張られたままですし、このシリーズはその気になればかなり引っ張れそうな気がします。個人的には長く続けてほしいところです。


イラストについては、上で書いたとおり表紙を見た限りではそんなに興味をひかれなかったのですが、中のイラストを見ていい意味で騙されたと思いました。画風も好みでしたし、戦場でのミネルヴァのイラストも躍動感があってかっこよかったです。


というわけで、まとめてみると、なんでこれほどわたし好みの作品を表紙のイラストだけで後回しにしていたのか後悔したということです。これは次の巻も速攻で読まねばということで、すでに手元にあるので時間ができ次第すぐにでも読み始めたいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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