2009年10月09日

火目の巫女


火目の巫女 (電撃文庫)

火目の巫女 (電撃文庫)

  • 作者: 杉井 光
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 文庫



これも龍花さんのMADを見て興味を持ったシリーズです。

どこかで鬱展開と聞いていたような気もしますが、そんな印象は全く受けませんでした。救いがないと言われれば確かにそうでしたが、主人公の伊月が努力の割に報われなかったりと前半のうちから暗めな話という印象を受けていたので、後半を読んでも意外な展開に驚くということはありませんでした。全体的に暗めだけど重た過ぎない展開でとてもよかったです。

伊月の三年間の努力の成果が全く弓を引かない佳乃や年下の常和よりも劣っているという事実を突きつけられたり、それでむきになって倒れるまで弓を引きまくるも普段以上にひどい射で余計に落ち込んだりと、このあたりなどの報われない伊月の心理描写がうまいです。そしてそれとは対照的に、最後に必死になって戦う姿もとても印象的で、強過ぎず弱過ぎない主人公にとても好感が持てました。

ただ、最後のところの戦いは少しあっけなさ過ぎた気がします。心理描写の方にページを割いているせいか戦いは結構すぐに決着がついてしまいますし、他の化生たちがどうなったかは全く描かれていなかったのでやや拍子抜けしました。

イラストは、暗めな話にもかかわらず(暗めな話だからこそでしょうか?)見ているとなんだか和んでくるような絵で、正直に言って合ってないのですが、その微妙に合ってないところがまたよかったです。

この作品は電撃大賞に応募された作品のためこの巻で完結であっても全く違和感のない終わり方でしたが、まだ続きがあるということですし2巻も是非読んでみたいです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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