2009年10月07日

火の国、風の国物語7 緑姫憂愁


火の国、風の国物語7  緑姫憂愁 (富士見ファンタジア文庫)

火の国、風の国物語7 緑姫憂愁 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 師走 トオル
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2009/09/19
  • メディア: 文庫



この作品は戦記物が好きで読んでいるシリーズのうちの一つです。

前巻ではアレスにとって危なげない戦いばかりでそれまでに比べていまいち面白くないと感じたのでこの巻ではパンドラが大喜びしそうな戦いを期待していたのですが、この巻でもまた危なげのない戦いばかりでした。パンドラの存在感を忘れがちになってくる程です。ミーアとの組み合わせが無敵なのはわかりましたが、それが2巻も続くと中だるみと感じてしまうのは読み手のわがままでしょうか?終盤の巨人との戦いも危なげないように思えてしまったのは、アレスとミーアのコンビなら負けるはずがないという認識が自分の中で出来上がっていたからかもしれません。あとがきによると、次巻がこのシリーズのターニングポイントになるということなので、またストーリーが盛り上がることを期待したいです。

その他、ジェレイドはやはり線が細いですね。解放軍自体は覇道を突き進んできているにもかかわらず、本人のセリフにもあったように、ジェレイドのキャラは覇道を歩む人とは到底思えません。どうも細かいことに気を配り過ぎているような気がしますね。むしろジェレイドは参謀の方があってるような気がします。そう考えると、登場人物の中に解放軍のリーダーに相応しい人は存在しないのではないでしょうか?ラノベで覇王を主人公にするのは難しいと思いますが、敵キャラとしてジェレイドのように線が細くない、真の意味での覇王が登場してほしいところです。

クラウディア様も、この巻ではほとんど出番がないどころか全く動きがありませんでした。これも残念と言えば残念なところでした。

シリーズ全体を通して言えることだと思いますが、巻数の割に時間の経過が遅いです。1巻から始まった農民の蜂起からいまだに一連の戦争が続いていますし、今のままでは終戦を迎えてもその後でごたごたが続きそうな気もします。一騎当千の騎士アレスが主人公である以上一つ一つの戦いに焦点が当たることには何ら不自然な点はないのですが、序盤で提示された伏線をもう忘れかけてしまってます。伏線は意識しないで読んだ方が話を楽しめるのかもしれませんが、そんなことあったっけ?となると悲惨ですからね。刊行ペースアップに期待したいところです。もちろん作者が体を壊さない範囲でですが。

イラストとしては、実はこの絵師さんもこのラノのイラストレーター部門の投票候補として考えていたのですが、戦記物としては少し画風がコミカル過ぎるかなということで外してました。アレスやジェレイドなどの若いキャラはそれでも特に不自然には見えないのですが、おじさんと呼べるような年齢のキャラになるとどうしてもストーリーに合ってないように感じられます。巨人の絵も悪くなかったですし、渋いおじさんの絵が描けるようになると化けるのではないかと密かに期待をしています。

そんなこんなで、8巻は11月に出る予定とのことなので、この巻までの内容を忘れてしまう前にささっと読むことにしようと思います。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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