2020年12月29日

VTuberを楽しむということ。あるいは2020年をふりかえって(VTuber編)

自分にとっての2020年はどういう年だったかと考えると、VTuberにハマった一年だったなあというところになりますね。


世間はそろそろ2020年をふりかえろうとする流れのようなので自分も乗っかってみんとして書いてるんですけど、どうも一年のふりかえりをすること自体が実に3年ぶりであるらしい。どれだけ今ばかりを生きてきたのかという。

とはいえ、そもそもこういう一年のふりかえりって、わりと一年の半分以上はつづくトレンドがないとなんだか一本筋が通った記事にならないように思うんですけど、どうにも移り気な性分で、ここ2,3年はそういう物事がこれといってなかったんですよね。本だと本のなかでのジャンルの移り変わりがあって、どうにも……という。



それはともかく、もともとVTuberは自分の好みに合わないコンテンツだと思ってたんですよね。世間的なVTuberの流行り自体は2019年以前から知ってはいたものの、もう少し前のニコ生とかの雰囲気が好きになりきれなかったこともあって。

そんな自分が、にもかかわらずVTuberを楽しむことができているのは、やっぱりアバターの存在が大きいと思うんですよね。画面上にリアルの顔が映るよりは何もないほうが、何もないよりは二次元の顔が映っているほうが初めの第一歩としての興味は持ちやすいという。これはサムネイルなどで見たときに、VTuber以前からなじみのあったゲームプレイ動画・ゲーム実況動画と同じような感じに見えて疎遠さを感じにくくさせてくれる効果があったように思うんですよね。

くわえて、わりと最初からそうだったと思うんですけど、バーチャルな存在としてデビューするにあたって、なにがしかの架空の設定を盛り込んだ状態で登場してくるんですよね。これが地味に大きい。それがあることで、リアルの境遇の格差をねたんだりうらやんだりするような心理が起こりにくくなって、より一層動画に集中できるというか。むしろその設定と実際の性格などとのギャップが味になる人もいて、なかなかに面白いところだったりもするところで。

自分がVTuberのコンテンツを見るようになったタイミングは、2020年のGW。たまたまのぞいていたニコニコのランキングで見かけた、にじさんじのエクス・アルビオとフレン・E・ルスタリオのコラボ配信の切り抜き動画がきっかけでしたね(→https://www.nicovideo.jp/watch/sm36800990)。20分もある動画で、切り抜き動画としてはかなり長い部類に入るんですけど、それでもクソゲーを遊びたおす楽しさがこれでもかと伝わってくる動画で、20分間ほとんどずっと笑いつづけてしまうくらい見どころ満載だったんですよね。ああいう小学生みたいなノリ、好き。

それでVTuberに興味を持った、というよりもその二人に興味を持ったので、まずその二人の切り抜き動画を見たり配信をライブで見にいったりするようになって。そうしているうちにだんだんと同じにじさんじ所属のVTuberに興味が出てきたり、プレイしてたゲームに興味が出てきてほかの人の動画も探すようになったり、くわえてニコニコのランキングから興味を持ったVTuberの動画も見てみるようになったりしているうちに今にいたっている感じでしょうか。

VTuberの動画を見る一方で、読書のほうの趣味もそれはそれでつづけてはいるんですけど、本だけだと本を読む気分じゃなくなったときにすることがなくてつらいと感じることが増えてはいたんですよね。けれどそこにVTuberという選択肢が加わると、じゃあ今は本の気分、今はVTuberの気分ということで、趣味の幅が広がってより楽しく日々を過ごせるようになってる気がするというか。いい気分転換になるという意味で、VTuber、とてもありがたい存在ではありますね。



そんな自分のVTuberというコンテンツとの接し方ですけど、基本的には箱よりも個々のVTuberその人を、一人ずつ興味の幅を広げていく感じですかね。当該のVTuber本人に興味がわいた、その配信の雰囲気が気に入ったからそのVTuberを見るようになったという部分が一番強い。

それは今も変わらない傾向で。なので、好きになればなるほど、その人がTwitterやYouTubeで発言すればなるべくチェックしたいし、前世とか中の人とかに触れない程度でそうしたキャラクターが形成されてきた背景も知りたいと思う。つまり、為人への理解を深めてより彼ら/彼女たちによるコンテンツを楽しみたい、より多くの時間を彼ら/彼女たちによって作りだされる世界の中で過ごしたいという気持ちで、自分はVTuberたちをフォローしている。

そう、個人的なVTuberとの接し方を表現するには、「推している」というよりも「フォローしている」という言葉を使うほうが感覚的には近い。誰かに対して、どこかの目標に向かって彼ら/彼女たちを推していこうという気持ちは自分のなかでは希薄であって、ただただ自分が楽しみたいという気持ちで活動を追っているという感じ。拡大志向の活動者の方たちからすればあまり望ましいファンではないのかもしれないけれど、自分の好きや気に入っているという気持ちは今はどうにも外向きよりも内向きになるものであるようで。

もちろん、好きや気に入っているの度合いによって程度はさまざまではある。配信を全部見たい人もいれば、一部特定の配信だけが目当てになっていく人もいる。それはそのVTuberさんたちの為人を知るにつれてだんだんとそのどちらかに分類されていくものであり、どこまでその人のことを気に入るかで分類先はわかれていっているように思う。


全部見たいと思っているVTuberとして具体例をあげると、いちばん最初に出会ったにじさんじの英雄こと、エクス・アルビオ。
https://www.youtube.com/channel/UCIytNcoz4pWzXfLda0DoULQ

いちばん最初にハマったVTuberで、いちばん多くの時間を視聴に費やした人でもあります。GWに上記の切り抜きを見て、それから過去の切り抜きを2〜3か月分くらいさかのぼって見たり、膨大な非公式wikiを読んだり。そこからは新たに追加されていく配信動画を見て。一体どれほど楽しませてもらったか。上記のようなバカゲーをやることもあれば、スプラトゥーンやAPEXのようなガチのゲームをこなすこともあり、そのどれもがおもしろいものばかりで、しかもちょくちょくにじさんじの箱内や外部のイベントや大会にも参加していることから、そこで成果をあげるために頑張る姿や実際に活躍して結果を残す姿も見せてもらえて、本当に2020年はこの人の動画を見ながら過ごした一年(実際には半年くらい?)だったなと思えるものがあります。自分が2020年いちばん楽しませてもらったのはまちがいなくこの人です。

この人の配信は、見ててすごくおもしろいんですよね。本人がお笑い好きなこともあって、ところどころに小ネタをはさんできたりして笑える配信にするのがとてもうまい。ときには小学生みたいなノリで騒いだりしてうるさいくらいになることもあるんですけど、自分としてはそういうところも含めてすごく好きなんですよね。かと思えばクレバーな一面を見せてくれるゲーム配信もあったりして、知れば知るほど気に入っちゃう感じ。メンバー限定の配信も見てると、芸人のような普段の配信の姿もエンターテイナーのひとつの形としてますます好きになっちゃうというか。とてもおすすめのVTuberです。

知らない人にとりあえず見てもらうとしたら、ここ2〜3か月以内だと、まだコラボ2回目なのに先輩相手にうるさいくらいにボケをかましまくるAPEX配信の切り抜き動画
>勇気ちひろ「ガスおじもエリア見れるよw」エビオ「ちょっと勇気ちひろって人の配信に低評価押してきます」 - ニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37679778
とか、配信としては短めでありながらオチまでしっかりついてて笑えるパズドラガチャ配信
>【パズドラ】炭治郎最強の相方?!仮面ライダーガチャ200個回します!!【にじさんじ/エクス・アルビオ】 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Y1uJn6T5yYA
とかどうでしょうというところで。


特定の配信だけ見ている人としては、World of Warships(PC版)のアジアサーバーにてComunity ContributorをしているPremiere_Raccoonさん。
https://www.twitch.tv/premiere_raccoon

本当はVTuberではないんですけど、バーチャルなアバターを使用してフェイスリグで動かしてもいるので、実質Vの者ということでいいのでは?(暴論) VTuber誕生以前から知っていた人でもあります。生放送はあまり見てませんでしたが、ニコニコに投稿していた動画はちょくちょく見てたんですよね。ゲームプレイ動画・ゲーム実況動画的なものとしてVTuberの動画を見だしたこともあって、同じように見れそうな配信動画として思い出した一人がこの人ではありました。

現在はTwitchで主にWoWsのゲーム配信をされてる方ですね。巡洋艦メインで、戦績的にもアジアサーバーのトップ層のプレイヤーの一人ではないかと思います。この人のゲーム配信はプレイ自体がうまいこともさることながら、うまい立ち回りや戦術、逆にまずい立ち回りや戦術を自分のなかでしっかり言語化できている人なので、それを視聴者に向けて解説してくれることもあるのが参考になるんですよ。初心者には難易度が高いかもしれませんが、中級者くらいにかけてとても役に立つ配信なのではないでしょうか。

とりあえず紹介するとしたら直近ではこのアーカイブでしょうか。冒頭1時間くらいの解説が異例の濃さ。さすがにここまでのはなかなかないですけども。
>【WoWS / WGJ公認CC】コントリビュータのおしごとっ!〜短スパンでおふねしていく(質問等お気軽に)〜
https://www.twitch.tv/videos/823064737

ほかにも、主にスプラトゥーン2の配信を見てるVTuberさんなんかは、その配信だけを目当てに見ている人が多いですね。それ以外でも見たい配信がないでもない人もいますが、その頻度が高くはないのでどうしても特定の配信に偏ってる感じ。

この辺の、特定の配信だけ見ている人たちの共通点は何かと考えてみると、基本的にシューティング系のゲームをしてる人たちなんですよね。スプラとかWoWsとかAPEXとか。彼ら/彼女たちのゲームプレイ・ゲーム実況が見ていて楽しいから見ている感じ。なのでゲーマー枠というか。この辺は、昔からニコニコでランキングとかからたまにおもしろそうなゲーム動画を見てるのの延長線上でしょうか。WoWsはまさにそれそのもの。久々に見ようとしたらニコニコがすっかり過疎ってしまっていたので、それでも見れるサイトを探していちばん視聴者が多いTwitchにたどりついているのが現状という。

それと、WoWs以外はプレイしたことのないゲームばかりなんですけど、それでも見ててふつーに楽しめてはいるんですよね。スプラもAPEXも最初に見たのはエクスの配信動画からなんですけど、そちらを見ているうちに楽しむためのポイントがわかってきた感じがあって、だんだんとほかの人の動画でも楽しめるようになっていって。そこから開拓が進んでいる感もあります。いってしまえば、自分が見てるVTuberはほとんどこの枠がスタートになってるわけですね。


最近見つけた人はまだどちらに分類されるかわかりませんが、微妙に第三の枠ができつつある可能性を感じているのは、そういう人のなかに日本語以外の言語が母語あるいは母語でなくとも話せる人が2,3人いることによりますね。配信内容といえば配信内容なんですけど、いわば言語学習用枠みたいなのが形成されつつあるのでは的な。年の前半で死んでた外国語の文章を読みたい欲がちょうど第4四半期くらいから復活してきたこともあり、時期的にそれとうまくマッチして、いろいろ見てみたい気になっているところなんですよね。

その筆頭が、前回の記事でも書いたホロライブEnglishのCalliope Moriですね。
https://www.youtube.com/channel/UCL_qhgtOy0dy1Agp8vkySQg

英語話者で日本語も堪能なすごい人。ラッパーだったり二次元面でもゲーム面でもあまりオタク的素養に富んでいなさそうだったり低い声を出すことへのためらいのなさだったりと、これまでなんとなく感じてきたVTuberっぽさ(特に人気の出る女性VTuberっぽさ)をあまり感じない人ではあります。ただしそれはまったく悪い意味ではなくて、VTuberという存在が包含しうる層の広さを象徴する存在になっているように思いますね。VTuberとしての活動にはそれでも真摯に向き合っていたりして、オンリーワンな存在というか。個人的にはそういうところがとても好き。それほど数多く見ているわけではないけれど、特記がないかぎり配信は英語メイン、なのかな? YouTubeで配信のアーカイブを見ながらそれについてるコメントや切り抜きに目を通したりして、いろいろ情報収集中。


そんな感じで、いろんなVTuberの動画を見ているわけですが、自分は基本的に配信をライブで楽しむよりも、アーカイブになってから倍速で視聴しています。

というのも、VTuberの動画を見るようになったにもかかわらず、ライブで見ているとどうにも見ていて恥ずかしく感じてしまうことが多々あるんですよね。VTuberの存在自体を恥ずかしいものと思っているわけではなく、自分でも理由をうまく説明できないんですが、どうしても無理と感じてしまう瞬間がある。でもアーカイブで見ているときにはそういうことはない。なので、割りきった選択として、アーカイブのみで視聴している感じ。ライブ中のコメントやスーパーチャットは送れませんが、できたとしてもたぶんしないだろうなあと思うので。してもメンバー登録くらいかなというところで。アーカイブを残さない配信が微妙に悩みの種ではありますが、これもしかたないとわりきる方向でやっています。

倍速なのは単純に時間の節約ですね。さすがに見ているVTuberの数も増えてきて、全部等速で見ようとすると時間が足りない状態になっているので(さすがに言語学習枠では無理ですけど)。ただ、それにつられてか、自分のしゃべるスピードまで倍速のほうに近くなってきててよくないなと感じている部分もありますが、それはさておき。

まあでも、VTuberの動画以外に、本は本で読みたいところではありますし、というかむしろ本を読みたいほうが自分の趣味としては大きな部分を占めているはずなので、第二の選択肢であるVTuberのほうはやや巻きでの消化になるのもやむなしかなというか。一応、楽しむ分にはそれでもしっかり楽しめているので、それでいいかな的な。

さすがに現状は見れてないアーカイブが10以上たまってる状態がつづいていたりもして、これ以上のフォローの拡大は何かとのトレードオフにならざるをえない気もしますが、そのときはそのときということで。



以上、そんなところで。まとめると、VTuberとの出会いは趣味の幅を広げること、VTuberを楽しむことは気になる人・好ましく感じる人をフォローすること、VTuberの動画の楽しみ方はゲーム実況動画のそれに通じる、一番のお気に入りはにじさんじの英雄、視聴はほかの趣味とバランスとりながら。

そんな感じで、2021年もいろんなVTuberを楽しんでいきたいですね。それでは。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:49| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月13日

ホロENの情報ってどこ見るのがいいの?

できれば日本語で。



という感じで、ブログを書かなくなってる間にすっかりVtuberの動画を見る人間になっているわけですが、その中で最近気になってるのがホロライブEnglishのMori Calliope(森カリオペ)なんですよ。


そもそも行き着いた経緯としては、たまたまニコニコのランキングにVtuber楽曲大賞2020のTop20動画のまとめ(MV部門のみ)が上がってるのが目に入ったのでまずそれを見て。なかなかいい曲がありそうだったので、楽曲部門のほうも聞いてみるかと、YouTubeのほうでこちらもTop20がまとまってる再生リストがあったので、作業用BGM 代わりにとそれを流していたら、彼女のオリジナル曲である「失礼しますが、RIP♡」が耳に飛びこんできて、それですっかり気に入ってしまったという感じ。ニコニコの動画のほうにも含まれてはいたんですけど、やっぱり最初からフルで聴くと違いますね。



日本語でかわいい声での前口上からはじまったかと思うと、歌詞に入るといきなり低い声での「Fxxk it」が飛び出し、そこから行儀の悪い単語もこみこみで怒涛の英語ラップが展開されていくんだから、もうこれだけでやばい。しかも日本語も堪能な人だから、歌詞が英語日本語入り混じってて、それがラップのリズムに乗せられると、音としてすごく気持ちいいんですよね。この曲に出会った衝撃をひと言で表現するなら、「超クール!」ということになるでしょう。


それが8日前のこと。

で、すごいなこの子、何者なんだ? ということで、彼女のことをいろいろ追いかけてみようかと思ったわけなんですけど、ここでひとつ壁にぶち当たりまして。それがタイトルにも掲げた疑問なんですよ。ホロENのファンって、コメント欄見てて思うに英語話者が中心なんですよね。日本人のファンもいるのは確認できるんだけど、日本語で情報が集まってるところってどこがあるんだろうかという。wikiを見ても公式の紹介以上の情報が全然ないし、どうしたらいいのかというところでストップしてるのが現状なのでした。

直近の配信のアーカイブを2,3個見てみたりもしたんですけど、残念ながら英語のリスニング能力はさっぱりなので、雰囲気以上のことはわからないんですよね。配信の最後の言葉を「PEACE!」でしめるのはいいなと思いましたけど。

英語の情報にまで手を広げればあるところにはあるんだろうなとは思うんですけど、英語は時間がかかるからあまりやりたくないというのが本音なので、まずは日本語の可能性を追い求めてみたいところでして。

とはいえ、自分がこれまで見てきたVtuberの人たちをどういう方法で追ってきたかというと、まずはwikiでという方法が通用したのって、いちばん最初にハマったにじさんじの英雄だけなんですよね。あそこの非公式wikiは記事が充実しすぎてて、そこ見てるだけで数日つぶせるレベルだったけど、あんなにも一か所に情報がまとまってるVtuberってたぶん他にはいませんよね? 他の個人勢の人とかも見るようになって気づかされたはずだったんですけど、Vtuberファン界隈に入りこんだ第一歩目がそれだったせいか強く印象に残ってしまっていたっぽい。

なので、過去を振り返って、同じくにじさんじの英雄を追いかけはじめたときの手法として、wikiと並行してとっていた、切り抜きを見て興味がわけば本配信のアーカイブを見るという方法で行ってみるのがいいのかなと考えているのが昨日今日ぐらいだったり。これを書きながらニコニコとかYouTubeでさっと検索してみた感じ、日本語で字幕もつけてくれながらの切り抜き動画がそれなりにあるっぽいので、この辺の直近のものや再生数の多いところを見てみれば、ある程度は彼女のことがわかってくるかもしれないと期待してみていたり。(それでも切り抜きで全部が全部わかるわけではないので、行間を埋める意味で充実してるwikiがあればありがたかったけれど、まあないものねだりでしかたないとして。)

一応いまのところはそんなつもりで考えてはいるけれど、もしかしたらこれでも期待したほどの情報が得られない可能性もあるので、有識者の方がいれば、何か代替の手段があればご教授いただけるとたいへん助かりますというところ。


それにつけても英語のリスニング能力のほしさよ。@そもそも日本語の聞き取りにも不安がある、A聞き取った英語を頭の中で文字に直してやらないと理解できない能力水準、Bカジュアル・スラング寄りの英語の表現にはなじみがない。あたりの課題が……。これも時間さえかけてやればそれなりに解消できるんだろうけれど、リスニングよりもリーディングが楽しいタイプの人間なので、何と時間をトレードオフするにしても気乗りしないものがあるんですよね。

ともあれ、そんなところで。
ラベル:Vtuber Mori Calliope
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 12:32| Comment(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月03日

A Life on Our Planet

気候変動についての情報は、海外の発信源から得るのがいいのではないいなというか。今の自分のアンテナだと、国内発の情報としてはろくに入ってこないし、入ってきたとしても変にゆがんだ形になってることが多くて、現実味のある感覚がまるでつかめないままになってしまうのが難点に感じるので。まあまずはあっちこっちの主張がまじってない科学系の情報からふれていかないと、いきなり極端な立場になってしまいそうではあるけれど。

それはともかく、ついさっき読み終わった本がこれ。サー・デイビッド・アッテンボロー(David Attenborough)著『A Life on Our Planet』。BBCにて野生の動物や自然にまつわるドキュメンタリーを制作していた人物による、半自伝・半啓発的な気候変動や生物多様性減少の実態、およびその対策について訴える内容。

気候変動に関して、海外発の情報にふれることの何がいいかというと、基本的に視野が広いんですよね。日本にいると、夏が暑くなったくらいでほかにあまり影響を実感することがなかったりするんですけど(これはさすがに自分の視野が狭すぎるのかもしれない)、世界的に見るとあちこちで影響が出てるみたいで。大規模な山火事だったり、北極圏の急速な温暖化だったり。

特に後者は、一部ではもう後戻りのできないくらいにまで温暖化が進行してるかもしれないという意見もあったり。それはあくまで誇張した表現なんでしょうけど、それでもそういう意見を見ていると、急進的な活動家が現れるのもわかる気がする部分はあるというか。現在は、全世界的な地球温暖化は食い止めれるかどうかのまさに瀬戸際にあって、この機会を逃せば、今の若者たちやその子どもたちは、もしかしたらそのせいで命を落としたり住む場所を追われることになるのかもしれない。そんな危機感が共有されているとすれば、一部の人たちが性急な活動に駆り立てられる心理は理解できるものがあるともいえる。

とはいえ、あまり危機感ばかりをあおりすぎると、逆にじゃあもう何をしても無駄なんだと捨て鉢な態度を招きかねない気もするので、もっといい方法があるのではと思うところではあり。具体的には、まずは主義主張の入り混じらない現状の理解を深めていくことが大事だと思うので、科学系のニュースに接するところからはじめていくのはどうかとか考えてみたり。それも、気候変動の情報に偏らない、いろんなサイエンス関連の情報に接するなかで、気候変動に関する研究の進展状況にふれていくのが、中立的な理解の進めかたとしてはいいんじゃないかというか。

それはともかく、この本の内容としては、そうした気候変動の問題とともに、それに付随して起こっている、生物多様性の減少とその対策について。この辺は動物や自然のドキュメンタリーを制作していた著者の経験がフルに活かされた論点でしたね。確かに、地球温暖化の影響を被るのは、人間だけではない。著者がそのキャリアの中で撮影してきたさまざまな生命も、人間社会の営みによって深刻なレベルで数が減ったり増えたりしているとなれば、問題意識を持つのもうなずけるところ。アフリカのサバンナや、アマゾンの熱帯雨林や、サンゴ礁の広がる海の中。あちこちの動物や、虫や魚たちをカメラに収めたときの様子が描かれたと思うと、彼らがみな環境破壊の影響を免れられずにいると知らされれば、持続可能な開発というものへの関心を高められようというもの。

ただ、現在のわれわれの社会の成長は自然を犠牲にすることで成り立っている。経済成長至上主義から脱却すべきだ、なんていわれると、じゃあ前近代に還れとでもいうのかと身構えてしまったりもしたんですが。でも、ここがこの本で面白かったことなんですけど、地球環境保護を訴えていながらも、自然に対して人間が手を加えることは否定しないんですよね。日本人の感覚からすると、「自然との共生」とか「あるがままの姿こそが自然」みたいな考えが思い浮かぶように思うんですけど、この本は自然を自分たちに都合のいいように改変することを否定しないんですよ。生物多様性の維持も、地球温暖化の防止も、その根っこにある問題意識は、そうした社会の営みが持続可能ではないということにあるのであって。持続可能な社会を実現することこそが最大の目的であって、それを達成するために科学の叡智を総動員しようという話がなされている。

それってつまり、現在に至る人間社会の発展の歴史を否定するということではなく、ちょっと軌道修正しようというか、目先を変えようということだと思うんですよね。社会の発展にブレーキをかけたりバックさせたりしたいわけではない。それなら、たぶん、受け入れがたく感じる人はそれほど多くないのではないかと思うんですよね。たとえ急進的な活動家たちには反発する人であったとしても。主義主張の入り混じったゆがんだ情報にばかり接していると、対立する主張のどちらに与するかみたいな話に思えてしまいがちだけど、それほど相容れない問題ではないように思うというか(この辺は自分の情報のアンテナがよくないのかもしれないけど)。

ともあれ、結局のところ人間が自然を支配する感じは産業革命発祥の地を思わせるところであり。一部、西洋の傲慢さを感じる部分もないではないですが、そういう考え方もあるのかと、おおむねでは興味深い内容ではありました。人に勧めたくなる本というわけではありませんが、読んでいて面白い一冊でした。
ラベル:David Attenborough
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:46| Comment(0) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする