2020年02月05日

ゆびさきと恋々(1)

ゆびさきと恋々(1) (KC デザート) - 森下 suu
ゆびさきと恋々(1) (KC デザート) - 森下 suu

すごくいい感じの雰囲気だった。

耳が聴こえない女の子がヒロインで、手話や口の動き、文字を通してのコミュニケーションが中心になってるからか、読んでて感じる雰囲気が静かなんですよね。音のない、静謐な世界で、その中でキャラクターたちの会話や動きが展開されていっているような。なんだか不思議な感覚。これがとてもいい感じで。

音がないから、どこか少しキャラクターたちのことを遠くに感じるような部分もあるんだけど、そのぶん、文字として伝わってくるコミュニケーションが存在感を強めに感じさせる。これが聴覚に障害のある人から見た世界、なのかはわかりませんが、こうした世界の感触は悪くない。というよりとても面白いものだと思います。

そしてなにより、静謐な世界だからこそ、ヒロインが抱き育んでいく恋する気持ちがとてもあざやかに響いてくるんですよ。まるでそこから世界に彩りが与えられていくかのような、鮮烈な感覚。そうした感覚を体験しているヒロインの姿もふくめて、とてもかわいらしい、恋の話ですね。

楽しみなシリーズになりそうです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:57| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする