2019年02月18日

とりかえ・ばや(7)

とりかえ・ばや 7 (フラワーコミックスアルファ)
とりかえ・ばや 7 (フラワーコミックスアルファ)

とりかえ・ばや 7 | さいとうちほ | 【試し読みあり】 – 小学館コミック

読むたび転機転機と言ってる気がするけど、この巻こそ本当の転機だったような気がする(まだ言うか)。

それでもこれは言いたい。男らしい姫君と女のようなる若君とが、本来の性別とは異なる世界で生きていく話としてはじまった物語なので、そのふたりがいろいろあった末に互いの立場を入れ替えて本来の性別で宮中に帰っていくというのは、まさに作品の根幹を揺るがし、さらにその世界を広げていく一大転換点だと思うのですよ。その準備は何冊も前からはじまってたのではありますが。

さて、表を取り替えて生きていく道を選ぶ。それは口に出すのは簡単で、けれど実行するとなれば難しい。なにせもともとの性格が本来生きるべき性別とは逆の社会にこそふさわしかったふたりのこと。身なりのうえではなんら違和感ないとはいえ、決して適材適所ではなく、ぎこちなさは覆いようもない。けれど、それでも互いの立場での立ち回りを知る互いの存在がある者として、連絡を取り合ってそれぞれの持ち味を出しながら新たな宮中の居場所で過ごしていく。これはこれで、いい感じではありますね。不安もあるけれど、無理が見えはじめていた以前の状態と比べればまだ明るい展望が開けている……ような。

そして、表を取り替えてもすぐにそれと気づいてしまう東宮さまと睡蓮くんの絆と信頼関係にとても心あたたまる。こちらでもさらなる進展が、あるといいですね。

巻末の次回予告の絵がまたなんだかややこしそうな展開ではありますが、それはそれでやっぱりおもしろそうではあるので、次も楽しみに読みたいところ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:20| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イサック(1)

イサック(1) (アフタヌーンコミックス)
イサック(1) (アフタヌーンコミックス)

『イサック(1)』(DOUBLEーS,真刈 信二)|講談社コミックプラス

試し読みをしていたらゆるく勉強中のオランダ語が目についたため購入してみた一冊。まあさすがにオランダ語が出てくるのは1話の冒頭だけでしたが。(上記リンク先の試し読みですべて確認できます)

しかしこれ、1話冒頭に出てきてた言語って、実はオランダ語だけではなかったようで。主人公がしゃべってた言葉はオランダ語知識でおおよそ理解できるけど、それ以外の人物のものになるとそれだけではよくわからなかったりする。似てるところはあるんだけれども、単語レベルで違いがあるように思える。気になって調べてみた感じ、どうもそちらはドイツ語であるらしい。とすると、作中、それとオランダ語とで会話が成立してる(すごく訛ってると思われながらも)んだけど、ドイツ語とオランダ語の距離感ってそういう感じなんだろうか? この辺、ドイツ語の知識はまったくないのでわからない。

肝心な話としては、三十年戦争下のドイツで日本人傭兵が戦う話。表紙にも描かれているように、刀よりも鉄砲で活躍するキャラですね。たった一人で戦況を覆すほどの一撃をもたらす狙撃力の見せ方がうまい。敵には次から次へと大物が出てきて、凄烈な恩義と復讐心を胸に欧州大陸に現れた日本人傭兵であるイサックが、ここからさらにどんな活躍をしてくれるのかと期待させられる。

この話がどの程度史実に基づいているのかは不明。近世、それもドイツの知識はほとんどないので。ただ、1620年当時のスペインの王太子の名前はアルフォンソではなかったはずなので、フィクションの度合いは高め? まあそんなことを考えてしまうから、いまや歴史を題材にしたフィクションを純粋に楽しめなくなっているのだけど。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:56| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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