2018年08月29日

賭博師は祈らない(2)

賭博師は祈らない(2) (電撃文庫)
賭博師は祈らない(2) (電撃文庫)

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ロンドンの外に広がる地方のイギリスの世界。それはロンドンと比べれば伝統的なイギリス社会が広がる世界。賭博師や格闘家といった身分の低い人たちによって物語が展開された前回とはうってかわって、今回の話の中心になるのは地主や法律家といった、より高い階層に位置する人たち。2巻目にしてイギリス階級社会の一端が登場してきた形でしょうか。とはいえ今回のジェントリ階級も地方の名望家クラスではあるものの貴族には含まれないようで、いったいどれだけの階層があるんだと思わされるんですけど。その辺、巻数が進めばもっと出てきたりするんでしょうか。地味に期待をしてみたり。

ジェントリと並んであとがきにて説明が割愛されてた相続事情については、たしかおおざっぱには直系長男がすべての財産を相続するものかと思うんですけど、割愛されるからにはこまごまとした事情もあったんだろうか。これについても、後々の巻でその辺の説明が入ることに期待したい。期待していいんだろうか?

それはそれとして今回の話、エディスを助けることは、ラザルスとしてはかなり己の信念を曲げることだったと思うのだけど、それを為さしめたのは、なによりも彼女と親しくなったリーラによる後押しなのかなあと思うと、なかなかに遠回しな愛情の表れだなあとにやにやしく思ったり。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 18:08| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月27日

2018年7月の読書まとめ

7月は9冊。少ない。

この月ぐらいから、夜の寝苦しさのせいか、だんだん朝から活動してると、家に帰ってきても寝ちゃうことが多くて、なかなか読書が進まなくなってきた記憶。去年夏バテした教訓から、暑さに耐えてがんばろうなんて無謀はやめることにして、そのおかげか今年は全然バテてはいないのだけど、そもそものところでの体力のなさが……。

7月読了分からのお気に入りは以下の3冊。

[☆☆☆☆]あなたにキスと白百合を(8)  感想
あの娘にキスと白百合を 8 (MFコミックス アライブシリーズ)
マンガより。今回は、些細なことで気の合わない嫌いな者同士なんだけど、実のところ腐れ縁で、だからこそ相手のことはほかには誰も知らないことまで知りあってる。そんなライバル関係のふたりの百合がとてもよい話でした。

[☆☆☆☆]秘密の姫君はじゃじゃ馬につき  感想
秘密の姫君はじゃじゃ馬につき (ビーズログ文庫)
ライトノベルより。第一印象とは違った顔を見せてくれるにつれて魅力的になっていくキャラクターたちの世界にぐいぐいひきつけられる一冊。根性タイプのがんばり屋なな主人公に他する、かまいたがりな姉王女が個人的なポイントだったり。

[☆☆☆☆]佐倉さんご指名ですよ(2)  感想
佐倉さんご指名ですよ(2) (電撃コミックスNEXT)
マンガより。どうあがいてもかわいい女装メイドマンガ。秋津さんに赤面させられる佐倉さんをもっと見ていたかった。

あらためて見てみると、百合と異性装という、いまの好みがこれでもかと出てるラインナップですね……。

7月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2395
ナイス数:3

婚約破棄られ悪役令嬢は流浪の王の寵愛を求む (一迅社文庫アイリス)婚約破棄られ悪役令嬢は流浪の王の寵愛を求む (一迅社文庫アイリス)
読了日:07月02日 著者:空飛ぶひよこ
蜘蛛ですが、なにか? (2) (カドカワBOOKS)蜘蛛ですが、なにか? (2) (カドカワBOOKS)感想
あいかわらずレベルアップ・スキルアップしまくりの蜘蛛子さん。そのとんとん拍子のペースぶりがおもしろい。ただ、それと同時に先生の忠告もあって不安もふくらむところであり。臨界点が近づいてくるこわさと期待で、次が気になる。
読了日:07月03日 著者:馬場 翁
リリエンタールの末裔 (ハヤカワ文庫JA)リリエンタールの末裔 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:07月06日 著者:上田 早夕里
皿の上の聖騎士〈パラディン〉1 ‐ A Tale of Armour ‐ (NOVEL0)皿の上の聖騎士〈パラディン〉1 ‐ A Tale of Armour ‐ (NOVEL0)
読了日:07月10日 著者:三浦勇雄
秘密の姫君はじゃじゃ馬につき (ビーズログ文庫)秘密の姫君はじゃじゃ馬につき (ビーズログ文庫)
読了日:07月11日 著者:かわせ 秋
王様に告白したら求婚されました (Splush文庫)王様に告白したら求婚されました (Splush文庫)
読了日:07月13日 著者:砂床あい
フェアリーテイル・クロニクル 〜空気読まない異世界ライフ〜 (10) (MFブックス)フェアリーテイル・クロニクル 〜空気読まない異世界ライフ〜 (10) (MFブックス)
読了日:07月23日 著者:埴輪星人
公爵さまは女がお嫌い! (フェアリーキス ピュア)公爵さまは女がお嫌い! (フェアリーキス ピュア)
読了日:07月27日 著者:秋桜ヒロロ
暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~ (ファンタジア文庫)暗殺拳はチートに含まれますか? ~彼女と目指す最強ゲーマー~ (ファンタジア文庫)
読了日:07月30日 著者:渡葉 たびびと

読書メーター
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 16:43| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月22日

公爵様は女がお嫌い!

公爵さまは女がお嫌い! (フェアリーキス ピュア)
公爵さまは女がお嫌い! (フェアリーキス ピュア)

公爵さまは女がお嫌い! | 株式会社Jパブリッシング

フェアリーキスってR15区分もあったのねと読後に知った一冊。

ティアナの勘違いが根強すぎて笑う。ヴァレッドさん……なんというか、その……気長に愛をささやいてやってください。でも、あなたもあなたで自分の気持ちと素直に向き合ってくださいというか。まあ、変わり者同士お似合いな夫婦ではある……のかなあ?(あまり自信はない)

あと、出番はほとんどなかったけど、ヒロインの妹のローゼが実は駄々っ子みたいなお姉ちゃんっ子だったというのは地味にポイント。でもだからって姉の婚約者を寝取るまでするかというのは……。まあなんにせよ、それもあって最後の祝福ムードは和やかかつにぎやかでいい感じではありました。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 22:39| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月18日

佐倉さんご指名ですよ(2)

佐倉さんご指名ですよ(2) (電撃コミックスNEXT)
佐倉さんご指名ですよ(2) (電撃コミックスNEXT)

佐倉さんご指名ですよ(2) | 電撃コミックWEB

メイド喫茶で女装して働かされる男・佐倉さんの話の2巻目。この巻も「佐倉さんがかわいかった」の一語ですべての感想が言い表せてしまえる内容。秋津や店長にはめられてあざとさを演出されるのはかわいいし、固定客からの大人気ぶりに涙目な様子はとてもかわいい。本当にどこをとってもすごくかわいい。なんだこの反則レベルのかわいさは。女装メイドはいいものです……。

中でも今回の見どころは、秋津さんのターンが多かったことでしょうか。なんだかんだいってこのふたり、両想いの関係ではありますからね。当初の弱みらしてアレでしたし。だからこそ、ふだんはあざとい女装姿に抵抗してみせる佐倉がたまに不意打ちで直球な気持ちを向けられると照れまくる姿はめちゃくちゃかわいいものがありまして。ただでさえかわいい佐倉さんのかわいさをさらに爆上げてくれる秋津さんの存在のありがたさたるや。秋津さんの性格が男らしいだけにより佐倉さんのかわいさが際立つというか。つーか、秋津さん、お嬢様設定はすでに出てたと思いますけど、今回ちらっとだけ出てきた過去話とか見る限り、めちゃくちゃハイスペックにもほどがあるじゃないですか。こんなもん、そのまますんなりくっついたら、佐倉これっぽっちも頭上がらなくなるやつじゃん。そりゃ、変なこじれ方もしますわというところ。でも、秋津さんはやっぱりSっ気のある言動の似合う人ではありますので。秋津さんに辱められる佐倉さんという構図こそが至高。たいへんよいものでした。

それだけに、これで終わりなのが悲しい。完結するからといってなにか特別な盛り上がりがあるでもなく、次の号でまたふつうにつづきが連載されてそうな感じの終わり方なのがまた……。とりあえず、表紙めくってすぐの作者さんのコメントに力強く同意しつつ、また似たような方向性のキャラがいる話を描いてくれるといいなあと期待を寄せることにしましょうか。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 21:46| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月14日

秘密の姫君はじゃじゃ馬につき

秘密の姫君はじゃじゃ馬につき (ビーズログ文庫)
秘密の姫君はじゃじゃ馬につき (ビーズログ文庫)

http://bslogbunko.com/si_jyajya/index.html
(↑ビーズログ文庫のシリーズ紹介ページ)

イラストで興味を惹かれて購入。読んでみると、キャラが魅力的でおもしろい話でもありました。

まず主人公の王女さま・オフィーリア。この子がいいキャラしてまして。冒頭から母女王と姉王女の反対を押し切って騎士団入団に渡りをつける利かん子ぶりを示してくれたり、そのうえで面識のある総隊長に野郎ばかりの団に美人なオフィーリアを放りこむことを心配されても美人という認識は否定しなかったり、総隊長も認める剣の腕から「王国最強の弟子」なんてうそぶいてみたりと、不遜なくらいの自信家ぶりを見せつけてくれるんですよ。ひとつひとつとればいやみっぽくぽあるんだけど、裏打ちするものもあるだけにぐうの音も出ない。こういうキャラ、嫌いじゃないですね。

けれど、配属された騎士団の隊長の前では、容姿は隊長の性格上、嫌悪の対象でしかないし、剣の腕も要修練といったほどでしかないと早々に思い知らされることになる。自信家が挫折に直面したらどうなるかというのは不安半分期待半分になるところはあるんですけど、オフィーリアの場合、そこで現れてくるのが別の持ち味である跳ねっ返りな性格なのであったというのが、おっと思わせてくれるところでありまして。落ちこむどころか、見返してやる、絶対に認めさせてやると、根性のあるところを見せてくれるから見直すところがあるキャラでして。

彼女の直属の上司になった隊長のアレクシオに関しても、そんなオフィーリアのがんばりを頭ごなしに否定してきたりと、当初の印象としてはそこまでよくなかったりもするんですが、よくよく話を聞いているうちに、根性頼りになってるオフィーリアのことをちゃんと見抜いていたりして、そのあたりしっかり目配りしている人なんだとわかるところがあり、それならと従う気持ちにさせてくれるのが憎めない人であって。それどころか、別の任務に際しては、経験の浅いオフィーリアやその他の部下に経験を積ませるべく現場で彼女たちに第一陣を任せ、取りこぼしは自分がなんとかしてみせるなんていう、頼もしすぎる隊長ぶりを見せてくれるのがむしろ尊敬レベルな人でもあるのがすごく好感度高いキャラだったんですよ。過労でぶっ倒れそうなタイプでもあるんだけど。

そして個人的な注目キャラとしてはもう一人。オフィーリアの姉である世継ぎの王女・セラフィーネ。次期女王としての期待に応える有能さを謳われる人であり、またオフィーリアが理想に向けて一直線なキャラだとすれば、姉王女は現実を見据えた決断ができる人であり、いかにも政治家タイプといった感じのキャラ。そんな清濁併せのむタイプで、自他ともに認める美人のオフィーリアが崇拝するレベルの美貌の持ち主で、それでいて親しい人にはしれっと毒を吐く性格でという、まとめると、美貌に才知に毒のある言動にと王女さまキャラとしての魅力をこれでもかと詰め込んだキャラなのでありました。

そんな非の打ち所がないくらいの完璧さを見せる姉王女に対して、オフィーリアは病弱な王女として育てられたため、国民のために貢献できることはあまりないままだった。それでも、家族のために、ひいては姉王女の助けになるために何かをしたいと思う気持ちは本物で。だからこそ、どれだけ反対されても騎士団に入ろうとするし、そこで皆に認めてもらおうとがんばるしと、わかってみれば純粋なまでにまっすぐな気持ちで走り回る。それがオフィーリアというキャラの魅力なんですね。だから、それがわかれば皆彼女に好感をもつし、姉王女も気にかけてついついかまいたくなるんですよね(この姉妹、いいですね……!)。うん、とてもいいキャラクターたちでした。

そんな感じで、イラストから入った感じですけど、気づけばもっとこのキャラクターたちの話を読んでみたいという気持ちにさせられている一冊。あとがきで作者さんも書いているように、表現力にはまだ向上の余地ありかと思う部分もありましたが、それでもぜひ続編を読んでみたいと思わせてくれる話でした。興味をもたれた方はぜひどうぞ。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 14:42| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月01日

あの娘にキスと白百合を(8)

あの娘にキスと白百合を 8 (MFコミックス アライブシリーズ)
あの娘にキスと白百合を 8 (MFコミックス アライブシリーズ)

あの娘にキスと白百合を 8 | あの娘にキスと白百合を | 株式会社KADOKAWA メディアファクトリー(あらすじを見るならこちらのほうが)
あの娘にキスと白百合を 8 缶乃:コミック | KADOKAWA(試し読みするならこちらのほうが)

今回のメインは生徒会長候補でライバル同士な関係のふたり。

今回もめっちゃ好きなやつでした。このシリーズに出てくるカップル本当に好き。

ライバル関係。意味に多少の幅はありましょうが、ここでは、それは実力伯仲している者同士、なにかと比較されがちでありながら、そこで自分が相手より劣っているとされることにがまんがならない間柄。当時の生徒会長に勧誘されて生徒会で働きだした龍海なぎさと虎山ひかりではあるけれど、もともと相性がよかったとはとてもいえず。次期生徒会長を決める時期が訪れて、いよいよその上下がはっきりつけられる時がやってきたという感じの流れ。

いいですよね。水と油な関係のふたりの競い合い。負けたくない、そもそもなんであんなやつに人気があるのか。そんなレベルで仲の悪いふたりが並び立って、どんな緊張感あふれたやりとりがくり広げられることになるのか……と思いのほか、ふたを開けてみれば、実はふたりは根っこのところでは腐れ縁な関係なのであったという、安心して読める百合仕様のお話なのでありました。こいつ腹立つ、人の気も知らないで。そんな相性最悪エピソードが盛りこまれつつも、それすらもにやにやしい描写がとてもいいのでした。

けれどそれはあくまで百合目線で映るビジョンであって。当人たちは真剣に嫌いな相手に勝とうとするのがポイントで。そのために、相手のことをあらためてよく観察してみることで、気に入らないんだけど認めざるをえない部分を見つけて、この方面ではかなわないなと心中で素直に認めたりとか、そのままにしておけば相手の不利に働くことが目の前にあっても、正々堂々と戦いたいという思いからあえてそれを取り除いてみたりする様子は、とてもいいものでした。こういうのは男女の関係でもそうですけど、女の子同士で見られると、なおさらとてもありがたいものがありますね。

というか、このふたりの場合、なんだかんだ言っててもズボラななぎさと世話焼きなひかりという組み合わせは安定感があってニヤニヤできるという部分でポイント高いのではありますが。

今回の選挙戦を通じて、互いにライバル関係として以上の意識が芽生えたふたり。仲の悪さが素直じゃなさに映るところが出てきたりと、とてもおいしい流れで、たいへん堪能させていただきました。できればまた描いてほしいふたりであります。

そして、ライバル関係といえば、シリーズ通して、メインのカップルの脇でありつつも描かれとおしてきた白峰さんと黒沢さんの関係も、同じくライバル関係からはじまったものでありまして。気づけばちょっとずつ変化してきてるこのふたりの互いに対する感情も、あとがきで作者さんもふれてるように、当人たちの中でかなり進展してきているところがありまして。何気にもうあとひと押しくらいでクライマックスを迎えられそうなところですよね。こちらも目が離せなくなってきてますね。

あと、巻末の番外編では、6巻でメインだったあの三人が登場しててたいへんうれしかったです。自分にだけ優しくない仁菜の態度に困り顔の諒がとてもかわいい。やはりこの三人はかわいい。ありがとうございました……。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 20:50| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする