2018年07月28日

2018年6月の読書まとめ

6月は11冊。うーん、伸びない。そしてこれ以上なにも書くことがない。

6月読了分からのお気に入りは以下の3冊。

[☆☆☆☆]ボクラノキセキ(1)  感想
ボクラノキセキ: 1【イラスト特典付】 (ZERO-SUMコミックス)
マンガより。どこか懐かしい雰囲気、それでいていま読むとタイムリーな感さえ抱かされる、前世の記憶がかかわる学園ファンタジーの開幕編。とても好き。

[☆☆☆☆]議院内閣制――変貌する英国モデル  感想(Twitterへ)
議院内閣制―変貌する英国モデル (中公新書)
新書より。学問的にとらえた場合の政治の世界。制度面から見た権力の構図が興味ぶかく、おもしろい一冊。

[☆☆☆☆]ポピュリズムとは何か――民主主義の敵か、改革の希望か  感想(Twitterへ)
ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)
新書より。説明不要で問題視されている感のあるポピュリズムの潮流について、具体的な各国の事情をもとに、いちから理解をするための一冊。その台頭が与えるのは悪い影響ばかりでないと知ることは、複雑な気持ちでもあり、けれど興味深くもあり。


……なんというか、これでライトノベル中心の感想ブログを名乗ってていいものかという気がしてくるラインナップ。最近あまり、これぞというライトノベル作品に出会えない。興味の方向性の比重が今そちら側にないだけか。7月は読了数自体もさらに減ってるペースなのだけど、もっとがんばらんとなーというところ。英語の文章に関しては、ニュースから物語に回帰してきた感があり、このペースのままもう一冊、そちらも早いうちに読み終わりたい。

6月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3678
ナイス数:2

ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈外伝4〉白銀の晶姫編ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈外伝4〉白銀の晶姫編
読了日:06月03日 著者:柳内 たくみ
されど罪人は竜と踊る〈11〉Waiting Here to Stop the Noisy Heart (ガガガ文庫)されど罪人は竜と踊る〈11〉Waiting Here to Stop the Noisy Heart (ガガガ文庫)
読了日:06月08日 著者:浅井 ラボ
剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? (GAノベル)剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!? (GAノベル)
読了日:06月09日 著者:年中麦茶太郎
愛と指輪の重さ (ハーレクイン・セレクト)愛と指輪の重さ (ハーレクイン・セレクト)
読了日:06月13日 著者:キム ローレンス
バスカビル家の狗 1 (オーバーラップノベルス)バスカビル家の狗 1 (オーバーラップノベルス)
読了日:06月15日 著者:糸宮むぎ
珠華杏林医治伝 ~乙女の大志は未来を癒す~ (コバルト文庫)珠華杏林医治伝 ~乙女の大志は未来を癒す~ (コバルト文庫)
読了日:06月17日 著者:小田 菜摘
囚われの男装令嬢 (ノーチェ文庫)囚われの男装令嬢 (ノーチェ文庫)
読了日:06月20日 著者:文月 蓮
トーラスの戦い―グイン・サーガ(15) (ハヤカワ文庫JA)トーラスの戦い―グイン・サーガ(15) (ハヤカワ文庫JA)
読了日:06月23日 著者:栗本 薫
霊感少女は箱の中3 (電撃文庫)霊感少女は箱の中3 (電撃文庫)
読了日:06月25日 著者:甲田 学人
The Dragon with a Chocolate Heart (Dragon Heart 1)The Dragon with a Chocolate Heart (Dragon Heart 1)
読了日:06月25日 著者:Stephanie Burgis
賭博師は祈らない (電撃文庫)賭博師は祈らない (電撃文庫)
読了日:06月27日 著者:周藤 蓮

読書メーター
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 23:14| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月26日

賭博師は祈らない

賭博師は祈らない (電撃文庫)
賭博師は祈らない (電撃文庫)

賭博師は祈らない|電撃文庫公式サイト

発売時に気にはなっていたもののそのままになってたんですが、コミカライズの連載が開始されたのを機会にそちらを読んでみたところ、これはいい感じだなあと思い、読んでみることに。実際、おもしろかったです。

あらすじとしては、ちょっとした手違いから奴隷を買うことになってしまった主人公の賭博師ラザルスの話。もともと奴隷を買うことが目的ではなかったから、適当に見繕ってもらったら、届けられたのはなぜか口のきけない女の子リーラで。そんな感じで、奴隷の女の子付きの賭博師の生活がはじまるのだったという、そんな感じの話。

そんな話ですけど、新人賞の選考の方も言ってるように、キャラクターがいいですよね。特にリーラさん。非合法なあつかいを想定されてたっぽくて、ラザルスのもとに届けられたばかりのころはしつけ段階での暴力に対するおびえがひどかったり、口はきけない文字も書けないものだから、主人からの一方的な指示以外のコミュニケーションはあまり望めない感じであって。人間性の殺されようがかわいそうなぐらいではあったんですけど、そこは他人に無関心なラザルスとの相性がよかったのか、すぐにおびえ以外の表情が見えてくるのがなんだかほっとさせられて。それどころか、愛着の湧いてきたラザルスの気まぐれから文字を教えだしたら、消極的ながら意思表示もするようになってきて。そのうれしさはなんというか、どこか子どもの成長を見まもるようなほほえましさがあったんですよね。その意味で、リーラさん、「少女」というよりも「女の子」という感じというか。

そんな感じの子なんで、それはだんだんほだされてくるものもあるというか、彼女のことを救い出すためなら、マジになったりもするでしょうというもの。クライマックスでの、顔面蒼白で脂汗ダラダラ流しながらの一世一代の大勝負は実に手に汗握るものがあって、とても熱かったです。

あとは、賭博師の視点から描かれる18世紀末のロンドンの様子というのもなかなかいい感じで。実在の人物やなにやらをモチーフにしている描写もいろいろあるようで、そういう細かいところにもへーと思わせてくれるところはなかなか好みだったり。

2巻の展開も気になる。つなぎ的な最後になってて、これ一冊で満足させられつつも、次の巻へと手をのばしたい気持ちにさせてくれる終わり方。次の話も期待したいですね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 13:23| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月23日

The Dragon with a Chocolate Heart

The Dragon With a Chocolate Heart
The Dragon With a Chocolate Heart
(自分が購入したのはUK版のほうだったらしく、表紙絵が違ってやや違和感ありますがともあれ)

The Dragon With A Chocolate Heart - Stephanie Burgis(作者サイト)

魔法使いによって人間の姿に変えられてしまったドラゴンの女の子の話。

ローカス賞ヤングアダルト部門およびミソピーイク賞児童文学部門の候補作(把握してるのはこのふたつですが、ほかにもノミネート・受賞してる賞はあるようで)。対象年齢的にはティーンのすぐ下くらいでしょうか。ドラゴンや魔法使いが存在したり、王さまや王女さまが登場したりする、ファンタジーな世界が舞台の作品。

人間の姿に変えられて、身寄りもないまま人間の街に放り込まれて、どうしていいかもわからなくなってしまいそうなところ、強くて獰猛なドラゴンだった誇りから、パワフルにチョコレートへの情熱を追い求めていく主人公のアベンチュリン(Aventurine)がエネルギッシュで愛らしい。獲物にしようとした相手が魔法使いで姿を変えられてしまったり、その後出会った人間にだまされて街まで連れていかれてしまったりと、冒頭で家族が心配していたような幼さをみせる部分もあるものの、一度こうと決めたらなんのその、チョコレート菓子職人のもとに押しかけて見習いの立場をもぎ取ってみたり、ドラゴンに不可能はないとばかりの行動力に目を見張らされる。火を噴くような情熱のかたまりぶりがとても気持ちがよくて。とはいえその一方で、服のセンスは人間の目から見て壊滅的だったりして、でも本人はそれがいちばんしっくりくると思ってるあたり、愛嬌のあるキャラクターであり。

また、クライマックスではアベンチュリンよりも目立ってた感もある、一風変わった街の女の子、Silke(シルケ?)もなかなかいい感じのキャラクターでして。兄が露店の店主をしているあたり、上流階級ではないのは確かだと思うんですけど、そちらの人々のことも含めて、街のことならなんでも知ってそうな情報通ぶりやその気になれば礼儀をわきまえた言動も取れてたように記憶してるところが正体不明ぶりを思わせてくれるキャラであり。そして、ファンタジーな世界でありながら男の子がはくようなズボンをはいたり、ジェンダー的な壁を感じさせない独特なセンスの持ち主だったり。彼女のいちばんの見せ場はクライマックスの王女さまとのやりとりだったでしょうか。持ち前の行動力に対して頭はそれほどよくはないアベンチュリンがいいように扱われてしまいそうになっていたところ、機転を利かせた横槍によってその悪意をみごとにやりこめてみせた場面は、個人的にこの本でいちばんの見せ場だったのではないかと思います。

そしてふたりの王女さま。初登場時、姉のほうは気品と教養を兼ね備えた社交上手の世継ぎの王女という感じで、妹のほうはひっこみ思案で下賤な者を忌避しがちなところがありそうでと、いざとなったら主人公たちが頼りにすることになりそうなのは姉王女のほうかなあなどと思っていたらどうしてどうして。よくよく考えれば、年齢的にもアベンチュリンたちに近いなのは妹王女のほうでしたね。打ち解けてみれば忌憚のないやりとりのできる人で、その後の交流の様子とか、見ていてとてもほほえましいものがあったり。

そんな感じで、なかなかおもしろい話でした。どうやらシリーズ2冊目も刊行されているようで。どんな話になっているのか、楽しみな気持ちにもさせてくれます。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 12:56| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月14日

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2018年上期」投票用

去年の下半期はパスしたので1年ぶりの参加。とはいえ今回も、読了本中に対象期間内作品でかつこれはというものがなかなか見つからず、直前まで不参加のつもりでいましたが、ぎりぎりのタイミングでいい作品が見つかりましたので、やっつけながら投票することに。

ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2018年上期
https://lightnovel.jp/best/2018_01-06/

投票作品は以下の2つ。

『秘密の姫君はじゃじゃ馬につき』  感想(まだ)http://takayuki-blog.seesaa.net/article/461087541.html
秘密の姫君はじゃじゃ馬につき (ビーズログ文庫)
ここのところ買ってる小説の3分の2以上が女性向けになってる気がしますが、ともあれそんな少女向けより。
イラストレーターの名前にまず目をひかれる作品ですが、読んでみるとキャラクターの魅力にひきこまれる一冊。跳ねっ返りながらも国を守る騎士たらんとする意志は本物で、信奉者レベルで姉王女思いの主人公オフィーリア。第一印象は悪いながらもオフィーリアとのかけあいはおもしろく、なによりいやみなく部下の騎士たちの責を一身に負う背中が頼もしい上官のアレクシオ。美貌に才知に毒のある言動に、次期女王としての理想の体現者であり、かまいたがりな妹思いの姉王女セラフィーネ。もっともっといろんな姿を見せてほしいと思わされるキャラクターたちの世界がおもしろい。
【18上期ラノベ投票/9784047350854】

(番外編)

『リラクゼーション癒香 〜魅惑のセラピストたちによる癒しのマッサージ&洗体、そして貴方にだけ特別なコトを〜』
リラクゼーション癒香 〜魅惑のセラピストたちによる癒しのマッサージ&洗体、そして貴方にだけ特別なコトを〜 (オトナ文庫 103)
エロ作品に関してはすこし前から別ブログに放り投げることにしてるんですが、自分定義のライトノベルでよかった作品として、これもはずせないなという気持ちがありまして。原作ありですし、ややイレギュラーな作品かとは思いますがともあれ。
新規開店したばかりのマッサージ店(エッチなサービスあり)に偶然第一号の客として入ることになり、そこからリピーターとしてすこしずつ特別対応をも受けていくことになる話。読んでいるだけでこちらまで気持ちよくなってきそうなマッサージの描写がここちよく、またじわじわと性感を高めた末に絶頂へと導かれるていねいな流れが満足感を覚えさせてくれる。リピートすればするほど快い時間を堪能できる、こっそりオススメの一冊。
【18上期ラノベ投票/9784801516038】
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:59| Comment(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月11日

ボクラノキセキ(1)

ボクラノキセキ 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
ボクラノキセキ 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

すでに18巻まで出てる長編マンガですが、最新刊のあらすじを見てたらなんだかおもしろそうで、1巻のあらすじを見てもやっぱりおもしろそうなので、かなり後発ですが読みはじめ。

読んでみるとこれが期待以上におもしろいことおもしろいこと。主人公はどこかの世界で滅んだ国の王女の生まれ変わりで、現代日本で生活する少年・皆見晴澄。小学生の頃は前世の記憶について気にすることもなく周りに話していたりしたものの、当然のごとく馬鹿にされたりいじめられかかったりしたことから、それらの言動は若気の至りとして、現代日本に順応した生活を送ろうとする男子学生であったという。

初出は2008年ということで、今から10年前ですか。でもここのところの異世界転生の流行り(いまは次に移行しつつあるという話も目にしますが)を見てると、なんだかそれをひっくり返したような設定で、とても新鮮に感じられるところがあるというか。しかも、生まれ変わりは主人公だけじゃなくて、実は主人公の高校のクラスメートに何人もいるらしいことがわかってきたりと、集団転移ものを思い起こさせる設定でもあるんですよね。

けれど舞台は現代日本だから、いわゆる中世ヨーロッパ的な元の世界であったような戦争は遠いかなたのもので、それにもかかわらず異世界の言語や文化、そしてなにより魔法の知識ははっきりと記憶に残されており、思い出しさえすれば魔法の力を行使することもできる。初め、前世の記憶をはっきり覚えているのは主人公だけだったものの、その影響をうけて自身の記憶に目覚めるクラスメイトたちが現れだす。けれど、彼らが必ずしも前世の王女ベロニカの味方だったとはかぎらず、人を傷つけ、殺める魔法の力が現代日本の高校にもたらされることになる、というのが1巻の流れ。

こう書くと、めちゃくちゃ現代異能的な話でもありますよね。現代日本への集団的な転生ものにして、現代異能アクションとなると……めちゃくちゃ新鮮で、めちゃくちゃワクワクさせられるじゃないですか!

1巻時点ではまだ、判明してる前世の記憶持ちは王女ベロニカの味方側の人たちだけで、アクションも偶発的なものだけでしかないけれど、魔法の存在しないはずの現代日本で適応していこうとしていた矢先に起こった以前の世界の縁や知識の流入が、彼の学園生活にどんな影響をもたらしていくのか、ものすごく楽しみにさせられますよね。

そして、告白して付き合いだしたその日のうちに、かつての主従だと判明してしまって関係がぎくしゃくしだしてしまった主人公カップルの行方はいかにというのも、とても気になりますね?
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 13:21| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サマータイムレンダ(1)漂着

サマータイムレンダ 1 (ジャンプコミックス)
サマータイムレンダ 1 (ジャンプコミックス)

Web連載ページ(少年ジャンプ+)

タ、タイムループものだーー!?

幼馴染の女の子が亡くなって、その葬儀のために故郷に帰ってきた主人公の話ということで、ビターな感じの青春物語が展開されていくんだろうか思いきや、そうきたか……という。いやだって、田舎の夏、埋めようのない喪失感へのとまどい、再会した家族や友人たちとの悲しみの共有……ときて、これもう完全にノスタルジックなストーリーの予感をほうふつとさせる出だしじゃないですか。そういうの期待しちゃう設定じゃないですか。

けど、1話目読んでるうちにすこしずつ違和感を覚えてくるんですよね。いろんな登場人物が出てくるうちに、だんだん幼馴染の死にはなにか裏があったんじゃないかと思わせる要素がまぎれこみだす。ミステリー的な展開になるんだろうかという気もしてくるんだけど、それだけならまだ現実的な非日常の様子として、青春物語への期待はそれほど動揺するものではなかったんですよ。でも、1話目も後半になると、さすがにもうその思い込みではごまかしきれないくらいにおかしな雰囲気が加速してくる。描写もどんどんサスペンス的になってきて、緊迫感が増してくる。非日常がさらに非現実に移行していることだけがわかって、けれどそれ以上には状況を飲みこみきれないまま、どういうことなのどういうことなのと盛大に疑問符を抱えているうちに、物語は一度目の結末を迎える。そうして2話目を読みはじめてやっと理解が追いついてきて出てくる感想が冒頭のひと言なのでありました。

タイプループものはなあ……たてつづけにいくつも読むと慣れが出ちゃいそうなんでやや避けぎみなところはあるんですけど、読んでしまったからには、こんなん、つづきがめちゃくちゃ気になるに決まってるじゃないですか! しかも、そうしてひきこんでくるのは開始から70ページ程度のことであって。早い展開、鋭いインパクト。すごいですよね。

設定的には、出没するドッペルゲンガーとか、本物との入れ替わりとか、都市伝説的というか、田舎の怪談じみた雰囲気でありつつも、スマートフォンが結構重要アイテムになりそうなのはわりと現代的であり。けど、主人公が目にする「影」はどいつもこいつも殺意の高さが半端なくて、ターゲット認定されたら逃げるまもなく追いつめられてしまうものだから、対面することがイコールで死につながるとまでいえそうなやつらで。そんな相手と対決する恐怖感はいかにもサスペンスフルな流れでありまして。さっきまで仲よく話してたあの人とか、頼りになりそうなその人とかも、あやしく見えだしたらそれだけで警戒心を極限まで高められずにはいられない設定がとてもいい感じ出してます。(カバー下の絵日記とか、もう猟奇もののホラーっぽい雰囲気まで出してますよね……)

すでに2巻も発売されてるということで、順番無視してそっちもすぐに読んでしまいたい気持ちにもなってしまうぐらい。めちゃくちゃ気になりますね。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 12:06| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月09日

愛と指輪の重さ

愛と指輪の重さ (ハーレクイン・セレクト)
愛と指輪の重さ (ハーレクイン・セレクト)

表面的に反発する理性と、それでもなぜか惹かれてしまう心という、これまたとてもにやにやしい関係でありながら、この作品の場合は、惹かれる部分がより本能的な部分に根ざしているというか。あからさまにいってしまえば、気に入らない相手なんだけど、体は欲情を覚えてしまうという、これだけで言いきってしまういろいろ見落としてしまうものもあるんですけど、ともあれ、あれこれと理由をつけては警戒心をみなぎらせようとする理性と、それらを飛び越えてどきどきさせられる感情という、悩ましい葛藤にさらされるヒロインによるロマンス小説。文字媒体だと理性が主体になりやすく、理屈を超えた感情はなかなか伝わりにくいものかと思っていたのですが、相手の体を意識すればするほどあれこれとした理屈は簡単に崩れ去って、本能的な心理に流されてしまうことによろこびさえ覚えてしまうヒロインのある種支離滅裂な思考の描写が、理性を凌駕するほどに強烈で抗いがたい本能的な好意の表現としておもしろくあり。流されている間は幸せで、これ以上ないというほどに満たされた想いになれるのに、けれど思考が冷静さを取り戻してくるとやっぱり不安が募って一緒にはいられないという考えが湧き上がってくるのも、理屈をねじ伏せてしまう関係だからこそという感じもして。それでも最後は、殻に閉じこもろうとするヒロインの心を強引にでもこじあけて愛をうけいれさせてくれるヒーローの力強さに、幸せな気分で読み終えることができる。いい話でした。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 18:23| Comment(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする