2016年05月30日

2015年の読書まとめ

2015年は79冊。2014年は205冊だったのでめちゃくちゃ減りました。2015年年初に立てた目標の達成度についても、

一、本の感想でできるだけ多くブログを更新する。  →  ライトノベル・本カテゴリで12回、マンガカテゴリで1回、Web小説カテゴリで2回、合わせて14回しか更新できず。

二、新刊に追いつく。  →  遅れが1年半くらいから2年くらいに拡大。

三、読了数では半期に100冊、年に200冊を堅持する。  →  79冊。

という壊滅ぶり。その他、できればというくらいであげていた非ライトノベルレーベルの開拓の方で、ファンタジージャンルならこちらも面白そうなものが結構ありそうに感じられているのはひとつ収穫かなと思うんですが、主要項目のぼろぼろぶりをかんがみると喜んでもいられないという。

さて、そんな2015年、小説読まずにいったい何をしていたんだというと、前年からひきつづき艦これをしてましたということになります。艦これの方の更新頻度も低かったですが、ゲームをしたり二次創作を摂取したりなんだりと、12月をのぞいてはほとんど艦これ中心の趣味生活を送ってたはずです。そっちの方が難航しだすとなおさら本を読む方に影響が出たりもしましたが、艦これをしてるときの楽しさはお気に入り級の小説を読んでる楽しさに匹敵するものではあったんですよ。ただ、一度途切れちゃうと再開するきっかけをなかなか見出だしづらいものでもあるんですが。

それと、意外なところで、お気に入り本の常連でもある『氷と炎の歌』シリーズを読んでいて、期待通りに楽しめないことで読書のペースを崩してしまうということが一、二回あったのは、これはどうとらえたらいいところなんでしょうかというところ。読み終わってから振り返ってみると、面白かったになるんですよ。続きを読まないなんて選択肢は頭をかすめもしないんですよ。それなのに、読んでるときはどうにも物語に入りこみきれずに、疲れてしまって時間のわりになかなか読み進められない。そんなシリーズではなかったはずなんですけど……。ハードカバーで上下二段組みのせいかなー、とか考えてみたりしましたがよくわからないままです。

読んだ本の内訳としては、(自分定義)ライトノベルが49冊で非ライトノベルが30冊。割合的に非ライトノベルが増えているのは年初の目標に沿った傾向ではあるものの、総合的な数が数なのでこれではどっちつかずな状態でしょうか。ともあれ前年との違いをあげれば、海外のファンタジー作品ばかりだったところに日本人作家のものも増えてきているので、うまくバランスが取れるようになってきているかというところ。ただ、日本人のファンタジー作家はかなりライトノベルに偏っているので、今後もこれを維持できるかはわかりませんが。

Web小説の方では、まったく目標通りにいきませんでした。前の年では、2,3か月に一つくらいは紹介したいと思える作品に出会えていたんですが、2015年はそれがまったくといっていいほどなく。感想記事を書いているのは二つともエロなんですよね。しかも、以前読んだところから読みつづけようにも、1年以上間が空くと更新分が何十万字にもなっていたりして。それで以前のわくわくしながら読み進めていた気持ちを忘れていると、もうただひたすら分量の多さが大変としか感じられなくなってしまっている自分がいました。ちょっとしばらく、Web小説を読んでる余裕はなさそうです。

そんな感じで、以下、2015年に読んだ中からのお気に入りを、いつものようにシリーズごとに全部で6つ(うちライトノベルが2つ、非ライトノベルが3つ、Web小説が1つ)。といっても、そんなに数を読めてないので、ほとんど1シリーズ1冊くらいしかないのですが。ともあれ、上からお気に入り順です。

[☆☆☆☆☆]五神教シリーズ 影の王国(下) / ロイス・マクマスター・ビジョルド  影の王国(下)感想
影の王国 下 (創元推理文庫) -
翻訳ファンタジーより。2015年の一番はこれ。このシリーズで描かれる「救い」の熱量は、すさまじいまでの力でこちらの感情を揺さぶってくるんですよね。本当に、素晴らしいシリーズだと思います。シリーズ4作目も、本国では2015年に発売されたようですし、そちらの翻訳も心待ちにしたいです。

[☆☆☆☆]ヴァンパイア・サマータイム / 石川博品  感想
ヴァンパイア・サマータイム (ファミ通文庫) -
ライトノベルより。語り口や設定の奇抜さでまず注目される作家さんではありますが、その人が正面から青春物語に挑んだときのこのもどかしい心理描写の妙。石川博品のこういう話が読みたかったんですよというまさにずばりの一冊。

[☆☆☆☆]氷と炎の歌 竜との舞踏(1)〜(3) / ジョージ・R・R・マーティン  第五部1巻感想 第五部2巻感想 第五部3巻感想
竜との舞踏 1 (氷と炎の歌 5) - 竜との舞踏 (2) (氷と炎の歌 5) - 竜との舞踏 (3) (氷と炎の歌 5) -
翻訳ファンタジーより。登場人物の拠って立つ足もとの地盤を揺るがすことで安心できない緊張感を生み出すこのシリーズお得意の展開が冴えわたった第五部。いずれ来るだろうと予想はついていてもはらはらと落ち着かない気分にさせられてしまうのだからうまいですよね。さらに、そうして水嵩を増していった流れがついに決壊を迎えるその瞬間の、なにもかもをめちゃくちゃにしてしまう力の発露は、それがだれも抗えぬ圧倒的なまでの暴力であればあるほど、もはや痛快というほかない歓喜を覚えさせてくれます。Khaleesi! やはり彼女は最高です。

[☆☆☆☆]トロイの言葉 〜いつもと同じ彼女のままで〜 / ヘーゼンスキー  感想
(※R18注意)http://novel18.syosetu.com/n7117dg/ (感想記事中のリンクとはURLが変わってるみたいです)
Web小説より。おねショタ・催眠・無反応等々のフェチを詰め込んだ素晴らしい官能小説であり、ラストの展開に衝撃に打たれる驚愕の小説でもあり。

[☆☆☆☆]ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン(4) / 宇野朴人  感想
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンIV<天鏡のアルデラミン> (電撃文庫) -  (手持ちの本とは表紙イラストが違ってますが)
ライトノベルより。一話一話、読み終えるごとに満足感を得られる話を通して進んでいく、これは短編小説の面白さですね。次の巻がどうかはわかりませんが、ちょうどこういうのをもっと読みたいと思っているところなのでした。

[☆☆☆☆]夢幻諸島から / クリストファー・プリ―スト  感想
夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) -
翻訳ファンタジー(?)より。その地に行ってみたいと思わせる、そんな魅力あふれる描写もファンタジーのよさですね。

以上です。

最後に、2016年の目標としては、月10冊ペースの読了が現状でどうにかこうにかというところだと思うので、もう少しがんばって月12冊で年間144冊を目指していきたいと思います。

ほかにもやりたいことはいっぱいあるんですが、あんまり頭の中で計画がかたまっていないことばかりなので、今のところはそんな感じで。
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2016年05月23日

2015年12月の読書まとめ

12月は7冊。この月からまた忙しくなったので減ってる……と思うけど、もともと少ないからそんなに変わって見えない? 艦これにかけてた時間が減って、WoWsに取られる時間が増えて、Web小説読む時間が消えてと、色々差し引きあって、総じて見ると変わってない感じでしょうか。自分でももうよくわかりません。

それはそれとして、前の月の下旬くらいからこの月にかけて、いくつか趣味の上での転機があったように思います。まず、艦これの方は完全にストップして他人の二次創作を楽しむのがメインになっていたり、代わってゲームではWoWsをやる方が主流になっていたり。この辺は、以前書いたとおりですね。小説を読む上では、Web小説を読むのを停止したり、非ライトノベルレーベルのファンタジー作品への興味が増していったり。これについては好みの変化かなと思ってますが、半年以上前から英米のSF・ファンタジー作家やファン界隈の情報を眺めてる影響が出始めてきたのかなーという気もしなくはないです。非ライトノベルレーベルの作品はライトノベルレーベルの作品に比べて設定がしっかり作られているように思えるものが多くて、その点でライトノベルを読んでいて覚えるようになっていた不満があまりないというのもポイントになっているかもしれません。艦これの方であれこれし始めたのも、その辺の、読んでて面白い作品になかなか出会えないから、じゃあ自分で何か書いてみようか的な部分もあったように思います。その点が満たされてるので、なおさら艦これ復帰は後回しにされがちという。Web小説についても同様ですね。なかなかはっきりと、もういいこの作品は切るという判断ができなくて、というか明確につまらなくはないんだけども読み進めてもべつに面白くもならない話を延々何十万字も読み進めていくのは時間が……ということで、これも他を優先させる意味で後回しすることにしました。それらに代わって入り込んできた趣味のこととしては、歴史ですね。範囲としては中世のイベリア半島あたり。レコンキスタの時代ですね。ファンタジーのテーマとなる典型的な中世ヨーロッパ風の世界とは微妙に違いますが、ここはここでキリスト教・ユダヤ教・イスラームの三宗教が併存した時代地域として、色々読んでて興味深い地域ではあるんですよ。難点としては、日本語の文献がそんなにないんで、英語とか、そのうちスペイン語とかにも手を出さなきゃいけなくなるのかなーというところなんですが。まあそこまでやる根気があるかはべつにして、ぼちぼちと進めだしたのがこの月の半ばごろのことだったでしょうか。

ともあれそんな感じで、この月読んだ中からのお気に入りは2冊。

[☆☆☆☆]夢幻諸島から / クリストファー・プリースト  感想
翻訳ファンタジー(SF?)より。現代から近未来的な異世界を舞台にした、観光案内風雑記小説。恐怖そのものの記述もありますが、全体的にそこに行ってみたいと思わされる魅力に満ちた一冊。

[☆☆☆☆]誓いのとき / マーセデス・ラッキー  感想
翻訳ファンタジーより。タルマとケスリーの娘はやっぱりこの二人の子供だったと納得させられるものがありました。
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誓いのとき

誓いのとき―タルマ&ケスリー短編集 (創元推理文庫) -
誓いのとき―タルマ&ケスリー短編集 (創元推理文庫) -

あー、やっぱりこの作者さんと訳者さんによるタルマとケスリーの物語の文章はいいなあ。読んでるだけでなんだか安心感が得られて、心地のよいひとときが過ごせる。話の筋とは離れたところに存在するこの快さは、物語に触れる喜びを確かに感じさせてくれるのですよ。

今回収録されてた話では、なんといっても表題作の「誓いのとき」がよかったですね。望んでいた家族を得て、何人もの子供たちにも恵まれた彼女たちのその後の、穏やかで順風満帆な幸せに満ちていることといったら。しかも、それまでに得た伝手の関係から、娘がさる王女様と学友にして親友になっていたりとか、さらにその後の話ももっと詳しく書いてほしいと思わせてくれるところがあったりと、なかなか気になるところがてんこ盛りな余生ではあるようで。けれど一番よかったのはやっぱり、彼女たちの一番上の娘が、彼女たちに似て友達思いで芯のまっすぐな意志の強い女の子に育っているのがわかったこと。彼女を通して、またタルマやケスリーのように、親友のお姫様たちと面白い冒険譚がつむがれていくことになりそうな、そんな予感を抱かせてくれる子でしたね。

ああ、それにしても、タルマとケスリーの話はもうこれで終わりなんですね。上述のその後の話なんか見てても、もっといろんな話を通してこの雰囲気を味わっていたかったなあと思わされます。とはいえ、波乱万丈に富んだとまでは言わない、二、三の大きな戦いと、その他の小さな事件の数々をくぐり抜けた末に、みごと当初の願いを遂げたとある女傭兵二人の物語でしたからね。歴史を大きく動かすような英雄の話というわけではなく、いくつかの事件を通して得られた関係をもとに(それでも十分に立派な)成功を収めた冒険者たちの物語というところでしたから。二人にとってはその後の話として描かれていた以上の幸せは、ちょっと思いつかないですし。それに、今回のような隙間的な短編も、大きな戦いにおける地点間移動の旅程を比較的長めに見積もってるように思える都合上、入れ込む余地もそんなになさそうですし。ともあれ、作者さんによる同じ世界が舞台のシリーズには、同じように雰囲気のとてもいい話がいっぱいあるのがわかってますので、それを楽しみにどんどん読んでいきたいですね。二人の孫娘が主役の話もあるようですし、それにも期待しつつ。まあ刊行順的には、次は最後の魔法使者三部作でしょうか。ただこれ、手を出すのが遅かったこともあって、入手がなかなか難しい本になってるのが……。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 04:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする