2015年11月16日

このWeb小説がすごい!

このWeb小説がすごい! -
このWeb小説がすごい! -

自分の投票内容はこんな感じ

コメントは2つ採用されてました。

『ソードアート・オンライン』はアリシゼーション編をまったく読めてない状態での感想なので、他の方とはちょっとずれてるかも?

『幼女戦記』はWebで読んだ戦記系作品の中でも終盤の熱さは屈指のものだったと思いますので。書籍版をまだ読めてないのが情けないところですが、それでもタイトルでネタと思って敬遠してる人にはぜひともと読んでみてほしい作品ではあります。

それと、自分のコメントは採用されてませんでしたが、1位で投票した『白虎戦舞』が他の方のコメントで紹介されてたのはうれしいかぎり。読んだタイミングがよかったんだろうなあと思っていますが、それでもあれほどにのめりこむように読んだWeb小説は、いまのところこれのほかには一つ二つある程度でしょうか。自分のなかでいまでも忘れられない作品になっているのを感じます。

次も行われるとしたらそのときのために、読み取れそうな傾向も見ていきたいところ。

まずは、『このライトノベルがすごい!』と比べると、どうしても投票数は少なくなりますね。自分のコメントが採用されてうれしい気持ちはあるんですが、でもそれってほかに候補がそんなになかったからなんじゃないかという気も。今回、ちゃんとした本の形で結果が発表されましたし、次はもう少し増えるでしょうか?

投票の中身を見ていくと、予想通りに少年向けの作品が強かったみたいで。これは『このライトノベルがすごい!』と同じところが編集してることを思えばさもありなんといったところですが、少女向けと思われるものは個人サイト掲載のものが多かったのが意外というか。少年向けの方の小説家になろうのからの多さを見てるともうちょっとレジーナとかアリアンローズからもあってもいいような気もしますが投票者層の違いでしょうか? 個人的には、その辺りには少年向けの読者も楽しめそうな作品もあると思ってるので、次にはその辺を推してみるのもありかと考えてみたり。

また、オールタイムで投票対象を選べる規定だったにもかかわらず最近の作品が大半だったのは、そちらの方が投票者としてもホットだったからか。自分は本当にオールタイムベストくらいのつもりで選んだんですが、そこは浅い読者ゆえの幅の狭さ。過去作はなかなか話題にもあがりづらいところがありますので、自分としても、今後投票したいものとして追加されてくのは新しい作品ばかりになっていくかと思いますが。

R18作品は、投票規定的にはやっぱり禁止はされてないみたいですね。目利きの方の投票にもありますし、作品ガイドにもありますし。ただ、でも、この本を出してるところはR18系を手掛けてるところじゃないですし、今後の投票は避けた方がいいのかもとも思えたり。書籍版に年齢制限は特になかったようにも記憶してますが、それでも少年向けの読者にアダルトを勧めてしまうのは抵抗があるというか。

ともあれそんなところで。読みたい作品もいくつか見つかったことですし、またぼちぼち読んでいきたいところです。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 02:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

氷と炎の歌(5)竜との舞踏(2)

竜との舞踏 (2) (氷と炎の歌 5) -
竜との舞踏 (2) (氷と炎の歌 5) -

踊る。踊る。あちらでも、こちらでも、人が踊る。竜の姫の手を取らんとして。彼女の心を射止めんとして。一路、目指すは竜の都。されど、知らず。彼女もまた、竜に踊らされんとしていることを。

前回の感想で書き逃したことも含めつつ。『氷と炎の歌』シリーズ第五部は、そのタイトルにもあるように、竜を中心にして物語が動いていくようで。あの人物もこの人物も、動機は様々なのに気づけば何人もの登場人物たちがデナーリスのいるミーリーンに行く先を定めているという。〈鴉の眼〉ことユーロン・グレイジョイについては、第三部にてすでにそちらを目指して進発していることが描かれていたと思うんですが、それ以外の人物たちまでもが競うように同じ行く手に向かいだすなどとは、どうして予測できただろうか。

その筆頭は、なんといってもティリオンですよ。雲行きがあやしくなってきたとはいえウェスタロスで権勢の絶頂にあるラニスター家の当主の息子として生まれながら、奇形のために地位や名誉からはほとんど遠ざけられてきた〈小鬼〉。第三部での展開があっただけに、ウェスタロスにはなかなかいづらい状況になってしまったとはいえ、東の海の向こうの、さらに東の奥地の方へと足を踏み入れていくことになるんだから、この短期間のうちに随分な遍歴ぶりではないでしょうか。この世界の全体像はわかりませんが、ウェスタロス大陸の大きさを考えれば、地球の裏側に行くくらいは移動してるんじゃないかとも思えたり。けれどもラニスターの権勢がなければしょせんはただ少し弁が立つだけの小人。小人に対する世間の風当たりの悪さを改めて見るにつけても、ラニスター家での扱いは、あれでもこの世界的にはひどいとはいえないものだったのかもしれないと思わされるのがやりきれないところ。誰か力ある者の庇護を受けねば簡単に命を落としてしまいそうな場面を前に、生まれのハンデの大きさを改めて思い知らされますね。ただ、そのはずなのに、育ちゆえの皮肉屋ぶりが引っ込むのが本当に命の危機を感じたときくらいだというのは、身に染み着いた性格なのか、それともやぶれかぶれな気持ちが生じているのか。デナーリスに見えることができたところで、二人が手を組める可能性があるのがウェスタロスの再征服ならびにラニスター家への復讐になってしまうことを考えれば、ゆっくりと心の傷を癒すどころじゃなさそうなのが気がかりなんですが。でも、彼が安穏と過ごせる場所なんて、結局戦って勝ち取るしかないのかもしれませんね。つらいことですが。

そんなティリオンとこの巻で同道するのが(というより、ティリオンを同道させているのが)、かつてのデナーリスの側近、サー・ジョラー・モーモントなんですが……。彼もまた、とてもあわれな境遇になっているというか。愛する女王に疑われて、追放されたにもかかわらず、それでも女王にまた振り向いてほしくて、お役に立ちたくて、仇の一族であるティリオンを捕まえて女王の都のほど近くまでやって来たところであの知らせですからね。なかなかに意地の悪いタイミング。なまじ損得抜きで惚れ込んでるのがこの巻の行動を見てるだけでもわかるだけに、これはちょっと立ち直るのに時間がかかりそうな。ただ、これは前回書き忘れてたことではあるんですが、とある都市でティリオンとばったり出くわしたときのこと。あれはちょっといただけなかったというか。軽蔑の念を禁じ得なかったというか。そのとき彼がいたのは娼館とかその類いのはずで、買ってたのはまさに銀髪の、どことなくデナーリスを思わせる外見の女で。どれだけ未練たらたらなんだと思わなくもなかったですが、それ以上にさすがに情けなさすぎて腹が立ってきたというか。おまえのデナーリスへの想いはそんな、からだ目当てのものだったのかよと、怒鳴り付けたい衝動に駆られてしまった。けどまあ、流浪の時代から彼女を支えていたことを思えば、彼女への気持ちが女王としてのデナーリスではなく、彼女個人に向かうのも、自然なことでしょうか? いや、でも、やっぱりあれはなあ……。

そのデナーリス、ミーリーンで苦境に立たされるドラゴンの女王。彼女こそはこの第五部の台風の目のようでありながら、前回も色々書いたように、彼女もまた、竜に踊らされてる一人に見えるんですよね。というか、その竜ともっとも身近にいる勢力だからこそ、ドラゴンのもたらす期待も、災厄も、すべてがその肩に負わされていくことになるという。これまではそれが勢力拡大に役立てられてきたんだけど、一つ所にとどまりだすと、なにかを生むよりも殺し、食らい、破壊をもたらす暴力的な力は畏怖よりも多くの嫌悪をもたらすからさあ大変というところ。見えない敵対者を潰そうにも、竜の力は闇から闇へと抵抗を続ける姿の見えない者たちに対するには強力に過ぎるし、なにより今はそのドラゴンに手がつけられなくなっている。制御しきれない力なんてなんの役にも立つはずがなく、そうすると、まあやっぱり打つ手はもうほとんど残されてないかなあというところでしたが……いやはや。このままだと結構な足踏みを強いられることになりそうで。彼女、いつウェスタロスに舞い戻ってこられるんだろうかと不安にもなってくる。あんまり、こんなところで足踏みしてほしくもないんですが……。とはいえ、この地ではなにも得るものもなかったとはしてほしくないところであり。

ティリオンたち同様にデナーリスのもとを目指す二人の貴公子については……次回にまわしましょうか。なかなか目が離せない展開になってますし。

さて、ところはかわってウェスタロス。まえがき的なものにも、そのうち第四部の人物たちも登場しだすと書かれてましたが、この巻後半にてついに出てきてくれました。まだまだかここからの行動で見せてくれるはずという人物の方が多いのですがともあれ。

なかでも要注目はなんといってもラニスター家のジェイミーでしょう。愛する姉のサーセイから助けを求める手紙が届いて、さあどうするといったところでしたが、そこでなされていた選択については、ああ、やっぱり……と納得してしまうものがあったというか。なんというか、あの二人の関係って、ジェイミーの方が一途なんですよね。打算的な謀略の世界に身をおいてこなかったからというのはあるのかもしれませんが、騎士道的なというか、より純粋な愛を捧げていたように思えるところがあって。〈王の盾〉の規則で妻帯が禁じられてたんだったかと記憶してますが、それでもラニスター家の御曹司として生まれながら、彼女以外の女性を知らないというのは、この世界の男としてはなかなかに珍しいような気がするんですよね。けれどそれは、どうも同じような潔癖さを相手にも求めるところにもなるようで。その意味では、ティリオンのもたらした毒はあなどれない効果を発揮してますね。とはいえ、そのおかげで、彼のまた新しい一面を目にすることができているところであり。謀略面ではあまり活躍できないジェイミーでも、軍事的な差配についてはやはりそれなりの腕前があるようで。前線で政治的な取り決めをしつつ争いに決着をもたらしていくよどみのなさ、それでいて身の内に取り込んだ相手ののど元に刃を突きつけておくことも忘れない油断のならなさ。領主となってもなかなかの器量を発揮してくれるのではないかという実績をあげていってくれます。この辺は〈王の盾〉をしながらの見聞を活かしてなのか、それとも父や叔父たちの姿を見てきてなのか、ともあれ、今後の活躍にますます期待を持たせてくれます。

その他、ドーンでは、大公ドーラン・マーテルと娘のアリアンの意思疏通が緊密になってきてるらしいのが頼もしい。〈砂蛇〉たちが大公の弱腰を非難するなか、それをたしなめるアリアンにも次期当主としての言動が見えてきつつあって、大公の方にもそんな娘を信頼して目を細めつつ……な感じがうかがえて、楽しみ楽しみ。まあ、彼女がしでかしたことが原因での王都との緊張は、まだまだ予断を許さないのではありますが。そして地味に、大陸外の奴隷の出身でありながら、当主一家に忠誠を捧げドーンの地で骨を埋めることになんらの不満も抱かなくなっているところアリオ・ホターの視線から見たほほえましさよ。彼が、プリンスから珍しくも弱気な言葉を聞かされたときのラストの一言といったら。大公にとってはなんの慰めにもならないんだけど、いかにも愚直なホターらしいと思わされて、とてもよかったですね。

〈返り忠〉は、なんだかもうすっかりあわれになってきますね。彼のしでかしたことを思えば当然の報いなのかもしれませんが、ひと思いに殺されずにじわじわとなぶり者にされながらみじめな思いをさせられ続けてるのがきっついきっつい。利用されるだけ利用されて、そのあげくにやっぱり死なせてすらもらえずに、すでにぼろぼろにすりきれていた誇りをさらに削り取られていく。なんかもう本当に、誰か早く彼を殺してあげてと言いたくなってくるほどに慈悲の欠片もない展開。底なしかよ……。

という感じで、まとまりなさすぎですが、踊りはいまだに佳境いたらずというところ。これがどんな風に決着がつくのか。そもそもこれまでの展開的にしっかりした決着なんてつくのかわかりませんが、楽しみしていきたいところですね。

それと、前回、文章についてあれこれ愚痴ったんですが、今回読んでてまったく気にならなくなっている自分がいました。慣れてきたからか、それとも前回読む前の脳内感覚が美化されすぎてたのか。その辺はよくわかりませんが、文章は気にするようなものではないと、ここに意見を改めさせていただきたく。

ただ、一点。これも前回書き忘れてたことではあるんですが、巻末についてた解説。あれは正直許せません。自分でもなんとなくそんな気はしてたんですが、だからといって「誰が生きてるかもしれないかを見分けるのは、実は簡単」などといって、ご親切にその判別法を書かれしまっては、死んでしまったかもしれない、生きていてほしいという緊張感が台無しですよ。今回も、とある人物について、どうせ生きてるんでしょと読みながら冷めた目線になっていたりして、楽しみのいくぶんかを奪われた気分。改訂新版第一部上巻の帯といい、原作者や訳者以外の方はどうしてこうも余計なことを書いてくれるのか。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル・本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月07日

2015年8月の読書まとめ

8月は4冊。なんだか、ここにカウントしてる小説よりも、戦史関係の本の方が面白く思えるようになってきてるところがあるような。

お気に入りはなし。
posted by 青山尚之(あおやまたかゆき) at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書まとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする